Sony α-330を使ってみる


2009-9-7

デジ一眼で写真を撮る

写真を撮るには、撮りたい物にレンズを向けて構図を決め、シャッターのリリースボタンを押せばよい。いい写真を撮るには、ライティングとズーム(レンズの焦点距離)も重要であるが、そんなこと気にしないという人も多いだろう。写るんですのような簡単カメラや、自動モードのコンパクトカメラは、こんな感じでしょう。いずれは、構図も、シャッターチャンスも機械が決めてくれるようになるのだろうが、一眼レフの世界に入ると言うことは、自動モードからマニュアルの世界に入り直すことである。フィルム時代からの、ピント、焦点深度、シャッター速度、フィルタなどのパラメータを考慮しなければならないほか、デジタルでは、ISO感度、色調(撮影モードやホワイトバランス、あるいはフィルムシミュレーション)、圧縮率が新たなパラメータに加わる。その上、デジタルでは、現像室、言い換えると写真屋の仕事も自分でできるようになり、トリミング、各種の画像フィルタ、増感、そして印刷にまで手を入れられるようになった。

「とても面倒なことになったな」、というのが率直な感想である。いや、そもそも、ブツが大きく重いので、首から下げるにしても、鞄に入れるにしても、存在感旺盛である上に、デリケートに扱ってやらないと具合が悪い。カメラを構えたときの、充実感というのはそれなりにある。被写体側から見れば、写真を撮られるんだ、というストレスも感じるだろう。しかし、カメラを構えて、「さあ、撮るよ!」と言いながら、液晶には何も映らず、ファインダを覗いても真っ暗、電源スイッチは入っているし、おかしいな、電池が切れたのか、などといじり回して、レンズにキャップが付いているのに気づくのは、何とも情けない。コンパクトカメラでは、レンズバリヤは間違いなく電源に連動して自動で動作する。カメラキャップを取り忘れて、何も写らない、という事故の多さから学んだ正しい機能の作り込みがされている。デジ一眼の世界は、「あんたら写真好きのハイアマチュアなんだから、キャップを忘れるなんてみっともないことは絶対しませんよね?!」という、信頼と掟の世界なのである。

さて、これまで使っているFuji Finepix f100と比較してみよう。写真をクリックすると、フルサイズ版(4000x3000級)が見られます。

解像度


上の写真の一部を等倍に拡大
Finepix f100
Alfa-330
F8, 1/1000, ISO-100, f=55

Finepixの方が、コントラストが高く、鋭い感じがする。Alfa-330は、18-55个離此璽爐鬟謄戝爾濃箸辰討い襦Finepixは、歪曲があるのだが、この写真ではよくわからない。さらに大きくしてみると、窓の部分に、Finepixではノイズが見られるが、Alfaの方はなめらか。

発色の違い

筑波山の峠登りのサイクリングに両機を持っていって、同じような写真を撮ってみる。Alfa-330のレンズは、50F1.8の単焦点レンズ。Finepixはズームなので、同じような画角にしたつもりだが、だいぶ違っている。F値が違うし、背景のボケも異なる。

Fuji Finepix f100で撮影。
F4.4, 1/800, ISO-100, f=18
フジクロームモード
見た目以上に鮮やかな色になっている
Alfa-330にて撮影、ちょっと画角が異なる。
F1.8, 1/3200, ISO-100, f=50
rawを直接jpeg変換
Finepixと比べるとくすんだ感じだが、
この方が実物に近い
rawそのままでは、あまりに
色がくすんで見えるので、
彩度を33%あげてみる
まだまだ足りない、
彩度を78%上げた。
それでもフジとは
明らかに色が違う。
vividモードにしてみた。
Fuji Finepix
F4.4, 1/750, ISO-100, f=18
Alfa-330
F3.2, 1/1250, ISO-100, f=50
Finepix f100
F3.3, 1/950, ISO-100, f=6
Alfa-330
F5.6, 1/640, ISO-100, f=20

緑の多い風景や花の赤さ、白さでは、Finepixの方が発色が鮮やかで、実物よりきれいに撮れるような錯覚に陥る。しかし、Alfa-330の方が実物に近い。でも、素人目には、Finepixの方が好まれるだろうと思う。
ガラスに映り込んだ青空は、Alfa-330の方が濃く出ているが、露出(自動)が少なめになっている影響があるだろう。

バリアングル液晶

Finepix
F4.4, 1/500, ISO-100, f=18
Alfa-330
F5.6, 1/500, ISO-100, f=45
Alfa-330
F2.2, 1/2000, ISO-100, -1/3EV, f=50

ライブビューが表示される背面の液晶は、パンタグラフ状の機構がついていて、上下に表示面を振らせることができる。水面に咲くハスの花を撮るには、橋の上に腹ばいになって、水面近くにカメラを下ろし、上向きに傾けた液晶画面を見ながらフレームできる。Finepixでは、そうは行かないので、画面を見ていると、どうしてもレンズは下向き加減になって、遠近感が出しにくい。カメラを水没させないように撮るのは、はらはらする。

レンズの違い

Finepix f100
F3.3, 1/900, ISO-100, f=6.4

この2枚はズーム比も構図も違うので、比較になっていません。α330の標準レンズの浅い焦点深度で花が浮き上がるのを示したかっただけです。ごめんなさい。

Finepixのレンズは、周辺光量の低下が見られます。それよりも、Finepixは、色が濃くて、嘘っぽいです。
Alfa-330
F2.2, 1/4000, ISO-100, -1/3EV, f=50
F1.8 f=50mm 1/2500
同じα330に、単焦点50ミリ、APSデジタル専用18-55丱此璽燹▲侫ルム時代の古いAFレンズ2種類28-85弌70-210mmの4種類の比較です。レンズごとの描写力の差などわかりません。明るい単焦点レンズなら、背景をきれいにぼかすことができる、ということを示せるだけでしょう。
DT 18-55 F3.5-5.6
f=35mm F5.0 1/500 ISO-100
単焦点では、フレームを自由に決められません。後ろの柳の木の全景を入れたかったのですが、単焦点では後ろに移動しなければならないが、後ろは水中。ズームなら、好きにフレームできます。
24-85 F3.5-4.5
F4.5 f=50mm 1/500 ISO-100
単焦点と同じフレームですが、ズームレンズでは、F4.5が精一杯なので、背景がぼけてくれません。
f=24-85 F3.5-4.5
f=85mm F4.5 1/500
85mm辺りは、単焦点で明るいレンズが作れる領域ですが、ズームレンズでは暗くなってしまい、被写界深度を浅くできません。
f=70-210mm F4
f=210mm F4 1/500
実効315mmの中型望遠レンズです。遠くの被写体を引きつけられますし、近景をぼかすことができます。

レンズを交換できる機能は、デジ一眼の最大の魅力ですが、ズームレンズを使えば、交換の必要も激減します。それでもデジ一眼を使うとしたら、なるべく明るいレンズを使って、背景をぼかすことしかないかもしれません。しかし、明るいレンズというのは、50-80mm辺りにしかないので、焦点距離を選べなくなり、やはりデジ一眼を使う意味が薄れますね。

DT50F1.8というレンズは、明るいのでボケが大量に出て、立体的な写真が撮れます。その特徴を出すために、できるだけ開放近く、せいぜいF2.8位までで使うようにしています。フィルムカメラでは、ニコンの55mm, F1.2 を使っていましたが、5.6くらいに絞って使うことが多かった。理由は、開放近くでは被写界深度が極端に薄いので、ピンボケ写真が量産されてしまうからです。今考えれば、実にバカな使い方をしていたものですが、めがねをした状態でファインダをのぞいてピントを合わせるのは苦手でした。フィルムでは、試し撮りができないので、安全のためどうしても絞ってしまうのです。開放だと画質が落ちるという思いもありました。それが、デジカメになって、できばえがすぐに検査できることと、高信頼の自動焦点に委ねられるようになったために、気兼ねなく開放にできるようになりました。

フィルタ

光学フィルタを付け外しできるのも、デジ一眼の特徴の一つです。撮影後にデジタル画像処理が可能になったので、色補正フィルタやソフトン(ぼかし)はあまり意味がありませんが、昔から、PLフィルタだけは、重宝します。

Sony α330 DT18-55
F4 f18 1/640 ISO-100
中央重点測光
Sony α330 DT18-55
F4 f18 1/80 ISO-100
中央重点測光
PLフィルタ使用

フィルムと比べる

Nikon FE2でも撮影しました。フィルムカメラを使うのは久しぶり。フィルムが古いので性能が出ていないかも

NIKON FE2
55mm F1.2
ISO-400

ネガフィルムを2400dpiでスキャン
α330

L版にプリントしたものを見ると、フィルムもいいじゃないかと思いましたが、スキャンして等倍で見ると、差は歴然。勝負になりません。白飛びしているくらいですから、露出は十分すぎるのですが、増倍でもかけたのかというような粒状性の荒さ、あるいはノイズ。1000×750くらいの解像度しかないように思います。

DT50mmF1.8SAM
F2.0, 1/1000, 露出補正+0.7
中央部だけを切り抜いて1/3くらいに縮小してあります。
クリックすると等倍画像が見られます。
逆光で撮影した木の枝の周囲に、紫、赤、青、緑の縁取りが見られます。いわゆるpurple fringingです。レンズの色収差も影響しているでしょうが、画面の中央部にも現れることから、主たる原因ではないのでしょう。CCDセンサーが強い光に飽和し、隣接セルに電荷があふれ出しているという説明があります。ですから、こんな収差はフィルムではなく、デジタルカメラにおける困った問題と言えるでしょう。

操作性

ボタンやダイヤルがたくさんついています。レンズ交換のボタン、ライブビューとファインダのミラー切り替え、アイピースの視度調整などの他は、全部電気的なスイッチ類です。AF/MFの切り替えは、レンズとボディの両方にありますが、通常はレンズのを使うようになっています。すると、電気スイッチが以下のようにある。

コンピュータのメニューをマウスで操作することと同じに考えるならば、メニューで機能を選択して、ダイヤルで選べば良いので、メニューボタン(表示をメニューに切り替える)、汎用のダイヤルあるいは上下左右の矢印キー、選択ボタン、の4つがあればよい。それが、こんなにボタンがあるということは、よく使う機能を特出ししていることにほかなりません。メニューで出てくる選択肢は以下。

  1. 画像サイズ、縦横比、画質、AF補助光、手ぶれ補正、色空間
  2. コントロールダイヤルの機能設定(絞り、あるいはシャッター)
  3. オートレビュー時間(5秒)
  4. 画像削除、フォーマット、スライドショー
  5. モニターの明るさ、パワーセーブに入る時間、HDMI制御、画面色、ヘルプ
  6. 日時設定、ファイルナンバー、フォルダ形式
  7. などなど

撮影モードのファンクションボタンで出てくるのは、以下。

  1. オートフォーカスモード
  2. フォーカスエリア
  3. 測光モード
  4. Dレンジオプティマイザー
  5. ホワイトバランス
  6. クリエイティブスタイル

どれもカタカナ言葉ばっかりですね。特に、Dレンジオプティマイザーなんて、普通の言葉じゃないですね。明度域拡大、なんてどうでしょうか。再生モードでのファンクションは以下。

  1. 削除
  2. スライドショー
  3. 一覧表示
  4. プロテクト
  5. プリント指定
  6. 回転

何が「メニュー」、「ファンクション」で出てくるのか、よくわからない。ファンクションだと思って探してみて、出ないからメニューを探すこともある。

何よりもったいないのが、P, S, A, Mという、プログラム、シャッター速度優先、絞り優先、マニュアルの切り替えと同じダイヤルに、スポーツ、夜景、ポートレイトなど、使わない機能が割り当ててあることである。とても使いやすい位置にあるのだが、私の場合は、ほとんど絞り優先で固定で、PSAMはとにかくも、夜景や花火などのモードを使うことはない。昔のフィルムカメラは、PSAMのMはなく、撮影モードの代わりにシャッター速度が並んでいた。レンズには絞りリングが付いていた。それでよいような気がするのだが。。。

こんなものがない

やはり安価なエントリー機なので、足らないものがあります。

※ 2009年末、ファームウェアのアップグレードで、スポット測光でもAEロックが可能になりました。ただし、マニュアルフォーカスモードでは、相変わらずロックが効きません。

ライブビュー、ファインダー、手ブレ補正など

Webの記事を見ると、デジ一眼の愛好者は、ファインダを覗くのが好きで、ライブビューのようなコンパクトデジカメくさい機能が嫌いな人が多いようだ。α-330の特徴は、ライブビューと自動焦点の応答性らしく、そのためにファインダの性能が犠牲になっているという。確かに、ファインダの倍率は低いし、ピントも合わせにくいように感じる。レンズが暗いと、ファインダも暗い。反対に、ライブビューならば、JPEGモード時は、倍率を上げて精度良くピント合わせができるし、レンズが暗くたって感度を上げて表示できる。特に、室内での撮影では、ライブビューが有効だろう。ミラーやペンタプリズムにコストをかけ、ファインダを実現しているデジ一眼で、カメラを目から離して構えて液晶表示を見ながら撮るのは、いささかバカげているが、反対に、せっかくの大きな液晶ディスプレイを使わないのももったいない。その液晶ディスプレのアングルを変えて、頭上に掲げたり、地面すれすれのローアングルでも撮れるのだから、ファインダにこだわる必要はないと思う。

ファインダを使う方が良いのは、額(ひたい)でカメラを支えて振動を抑え、スローシャッターでも手ブレが出にくいことだろう。すると、手ブレ補正の出番と言うことになる。そもそも、一眼レフは、ミラーがあるから振動が大きく、手ブレが出やすいのだが、ライブビューなのにミラーが必要だというのがよくわからない。それどころか、フォーカルプレーン・シャッターが必要というのもわからない。CCDの電源を制御すれば、全く機械動作のない電子シャッターができるのではないのか?

ただし、手ブレ補正も過信はできない。高画素CCDの解像度を完全に生かすには、手ブレは厳禁。横に40°の画角のレンズ(ほぼ標準レンズ)で、4000×3000の解像度のCCDでは、1画素あたり0.01°になる。シャッターが開いている短い時間に0.01°ぶれると、隣の画素と重なってしまうわけですから、この半分くらいのぶれに抑えないと、1000万画素のCCDを使う意味がなくなる。1秒間に1度の手ブレがあると、0.005°に抑えるには、1/200秒より速いシャッター速度が必要です。一説には、初心者は、秒あたり5°、上級者でも2°の手ブレがあるそうですから、上級者でも1/400、初心者では1/1000のシャッター速度が必要です。フィルム時代の、焦点距離分の1のシャッター速度(この例では1/50)では全く不十分です。額に押し当てるとどのくらい手ブレが減るのでしょうか?ライブビュー方式では、カメラを手で支えるだけになるので、手ブレが増えそうです。ストラップを首にかけ、カメラを両手で前に押し出して、ストラップがピンと張られるように支えると、かなり安定します。お試しあれ。それでも、フィルム時代と同じような、焦点距離分の1のシャッター速度を使うなら、手持ち撮影は無理で、必ず三脚が必要になります。三脚を使うなら、やはりライブビューの方が便利でしょう。それから、シャッター速度を上げるためには、CCDの感度の向上が必須です。残念ながら、α-330はISO-800が限度のようです。

結局、ファインダを使うのは、フィルム時代のノスタルジに過ぎない。ライブビューに三脚が最も確実である。ミラーやファインダを取っ払った、パナソニックのGH-1は、とても合理的、あっぱれ。

さて、それで?

コンパクトカメラと、デジ一眼、違うと言えば確かに違う。ぱっと見には、コンデジFinepixが鮮やかで、きれいな写真に見えます。しかし、よく見ると、Alfa-330の方が、本物に近く、Finepixの色は人工的な操作を加えているように思われます。

デジ一眼の方が撮像面が大きく、明るいレンズが使えるので、ボケが強く出て、奥行きを感じる、立体的な絵が作れます。Webで検索してわかりましたが、ボケというのは、日本人の好きな表現法らしく、bokehと発音のまま英語になっていますね。これも日本の文化の一種でしょうか。

解像度は、Finepixが1200万画素、Alfa-330が、1000万画素で、コンパクトの勝ち、しかし、有意な差ではない。手ブレから考えても、10M画素あれば十分すぎる。私のPCのディスプレイは、26インチですが、解像度は1920X1200で、4000x3000の画像など表示できませんし、印刷すれば少なくともA4以上に印刷しないとわからないでしょう。解像度は、1000万のフル解像度の他にその1/2, 1/4の500万、250万画素が選べます。画像ファイルの圧縮率は、JPEGの低圧縮と高圧縮にrawの3種類があります。

バリアングル液晶は、作例のような水面近くでフレームできるほか、混雑したところでは、頭越しに構えるなど、いろいろ使い道がありそうな、大変すばらしい機構です。そうすると、ファインダーはいらない、したがって、ミラーも不要、マイクロ4/3の考えは正しいと思います。撮像面は大きい方がボケが強く出ておもしろいので、APSでも、ミラーレスを作ってくれないかしら。(1年後、SonyがNEXを作ってくれました)

AEロックがないのは、大変困る。平均測光では、リリースボタン半押しでAEとAFがロックされるようだが、肝心のスポット測光や中央重点測光では、AEロックをする方法がない。毎回露出補正しているのでは、マニュアル機のようになってしまいます。

※ 2009年末、ファームウェアのアップグレードで、スポット測光でもAEロックが可能になりました。ただし、マニュアルフォーカスモードでは、相変わらずロックが効きません。

動画がないのは残念。

ストロボのシンクロが1/80というのも情けない。

感度は、ISO-400までに抑えるべきで、十分ではない。1600くらい欲しいところ。

結局、α-330を買って正解だったのか?特に迷ったのはニコンD5000ですが、以下のような比較になります。

長所
短所

雑感

フィルムカメラ時代には、35个領匹ぜ命燭楼豐礇譽佞任覆い箸世瓩澄△箸いξ参鬚ありました(Leica党のみなさん、ごめんなさい)。たとえば、フォーカスをきちんと合わせるには、フィルム面に投影されるのと同じ像を観察できなければならない。さらに露出をきちんと決めるには、フィルム面に投影されるのと同じ光の強度を観測できなければならない。TTL (through the lens) という考え方で、撮影するのと同じレンズでピントを決め、露光を決めることができるのが、一眼レフでした。それ以外のカメラでは、ピント用、測光用に、別のレンズ系やセンサーを必要としたわけです。露光するまで、フィルムには決して光を当てるわけにはいかないので、レンズを通った光を測光し、ピントを合わせるには、ミラーで光路を曲げてやる必要がありました。しかし、デジタル化して、CCDセンサーには好きなときに光を当て、即時に像をモニタすることができます。限りあるフィルムを大事に使う必要もなく、実際に露光して、結果を見て、気に入らなければ削除して撮り直せばよい。もちろん、シャッターチャンスは重要ですが、そう刹那的に考える必要もない。ピント合わせは、重要な技術でしたが、オートフォーカスが発明されて、カメラマンは、「どこにピントを合わせたいか」を選ぶだけでよい。それなら精密なファインダも不要。レンズも、ズームが当たり前になって、レンズ交換できるという一眼レフの価値も相対的に低下している。コンデジの画質も捨てたモンじゃない。手軽にいつでも持ち運べることは、シャッターチャンスを増す。

というふうに考えると、一眼レフは、フィルムカメラが廃れていったのと同じく、やがて遺物になる運命かもしれません。デジタル化によって、一眼レフでなければならない理由は、どんどん弱くなっている。もっとも、1970年までの真空管アンプが、今になってマニアにもてはやされるのと同じように、とても貴重な化石扱いされる可能性は非常に高い。携帯電話で写真を撮ると、もっともらしいシャッター音がしますが、今から生まれる世代の子供たちには、どう聞こえるでしょうか。

デジ一眼というのは、なんだか面倒な機械ですが、確かにリアリティは上がるし、ボケがきれいに入るのは、立体感が出て良い。デジ一眼を楽しむなら、やはり、明るい単焦点レンズを使うことでしょうね。50F1.8は、明るいし、小さいし、安いし、なかなか良いです。あまり近寄れないのが欠点か。75仭蠹の中望遠ですので、30个100个らいをそろえたいところですが、広角側はどうせパンフォーカスで使うのでキットのズームレンズで足りそう。100F2.8のマクロを買うか。。。

アサヒカメラによると、このレンジのデジ一眼というのは、ママ一眼、女性向きなのだそうです。A330のグリップは、爪を伸ばしてマニキュアを塗った女性に合わせてある、と聞いたことがあります。こんなカメラをママが使うのかわかりませんが、メーカーにすれば、もはやハイアマチュアには売ってしまったので、市場を拡大し、その中で自社のシェアを上げるには、女性がターゲットと考えたのでしょう。そうだとすれば、オリンパスのEP-1のような(マイクロ)フォーサーズが正解でしょうねぇ。自動車でも、軽自動車や、マーチクラスは、ママがターゲットで、スポーツ走行が好きなお兄さん用クーペ、下駄代わりのカローラ、時代錯誤のステータス重視のエグゼキュティブ用、ファミリー派のワンボックス、などがありますが、カメラも、素人向けのコンパクトと、玄人向けの一眼の間で、いろいろな層、用途向けにチューニングできそうですね。

いろいろ文句を並べましたが、ズームレンズも含めてたったの5万円で買えたし、50F1.8の明るい単焦点でボケ味も楽しめ、古いMinoltaのレンズも使えて、大変満足な買い物でした。

さらに新境地を求めて、新たなレンズ、タムロンの90mmマクロを買い足します

Penguinの作例は、Picasa, Flickrでご覧ください


Penguin!!のトップに戻る