デジタルカメラ
Nikon Coolpix 5400

2004-1-15開設 3-14 微修正

デジカメ遍歴

1995年ころ、職場のMacintosh用につなぐKodakのデジカメを使ってみたのが最初でしょうか。 それ以前にもソニーのMavicaを使っている人はいましたが、珍しいだけのもの。 Kodakのデジカメは、webがはやりだした頃なので、けっこう使い道がありました。 最初に自分のデジカメを買ったのは1997年、Sonyの初代Cybershotでした。 カラープリンタが、EPSON-PM700で一挙に写真画質に近づいたためにデジカメも売れ出したように思います。 周囲にもデジカメを持った人がぼちぼち出始めたのですが、そんなのは日本だけ。 Cybershotを持って海外の学会に行くと、それは何だ、解像度は?何枚とれるのか、印刷はできるのか、 と質問を浴びせられ、好奇の目で見られました。首が回るのがまず目に留まる要因でした。写真を撮っている ようには見えないからです。
1997年夏、秋葉原の歩行者天国。今はもうなくなりました。
サイバーショットで撮ったのですが、今見ると、ピンぼけなのか、640x480の解像度も出ていないように思えます。オートフォーカスと言うことになっていますが、実は、フォーカスのない写真ではないでしょうか?
2000年、Nikon coolpix 900で撮影したソウルの繁華街。解像度が段違いです。

そのあと、職場で、NikonのCoolpix900やCanonのPowershotを使いました。 Coolpixは、外付けのスピードライトと魚眼レンズ・コンバータが付けられるのが魅力でした。 ズームもついてます。解像度の改善は、額面以上に感じました。

初代サイバーショットは、電池を取り替えたりしましたが、4年ほどで壊れました。 しばらくして復活?したのですが、色も解像度もシリアルインタフェースも不満なので、買い換えることにしました。レンズの首振りにこだわって、Cybershotの3代目?F55Vにしました。P-1にしなくてよかった!(電池が絶不調でものすごく不評!)


300万を超える画素数はすごい。だけど、一番重宝したのは、ビデオがとれることでした。スタミナという割に電池はもたない。せいぜい一時間。ストロボも暗い。前のサイバーショットより画像が暗い感じです。

デジタルカメラの魅力と限界

1975年ごろ、始めて一眼レフを手にしたときは、フィルム面に結ばれる像を見ながらピントを 決められる、TTL方式に感動したものです。自動焦点カメラはジャスピンコニカ以降のことで、1980。年以前は影も形もありませんでした。安いコンパクトカメラは、ファインダをのぞいて簡便な2重像合致式の 距離計でピントを合わせていました。 微妙なピント合わせは無理でしたし、 周囲のぼけ方をみながら絞りを決めることもできませんでした。 当時は相対的にフィルム一枚、写真一枚の値段が高かったですから、TTLの、ファインダで見たままがフィルムに焼き付けられる安心感には重大な価値がありました。 少なくとも、コンパクトカメラでよくやる、レンズキャップを付けたまま撮った真っ黒な写真は一眼レフではありえません。

おもしろいことに、今ではどんな安いデジカメでもTTL方式です。 撮像素子の信号は、液晶に表示することもメモリすることもできますから、当然のことです。 一眼レフのTTLには重大な欠点もありました。 光をフィルムに当てるか、ファインダに通すかをミラーで切り替えるので、 シャッターを切る瞬間には、このミラーを跳ね上げる必要があります。 これは大きな振動になります。また、機構上、シャッター幕はフィルム面の 直前を覆うことになります。その面積がかなり大きく、シャッターを動かすのにも 大きなエネルギーが必要です。 フィルムには、撮影の一瞬だけ光を当てるようにしなければならないので、シャッター幕が大急ぎでフィルムの直前を通り過ぎます。 デジカメの撮像面のCCDやCMOSセンサーには、いつでも光をあてておけるので、 簡便なレンズシャッター(というか絞り)だけで用が足ります。 フィルムカメラは、解像度を上げるためにフィルムは大きい方がよく、そうすると レンズも大きくなります。 デジカメも解像度を上げるためには撮像素子を大きくする方が有利ですが、 そうすると半導体製造上欠陥が出やすくなり、高価になりますので、35丱侫ルムの 1/10くらいの面積になるようにします。レンズのサイズとコストからは、小さい方が有利です。 小さいので、首振りレンズ(自分撮り)の機構が作れます。 こんな難しいことを考えなくても、とった写真を何に使うのかと言えば、 今ではアルバムに入れてみることよりも、webで公開したりpowerpointのプレゼンに 使うのですから、デジカメの方が便利に決まっています。 フィルムを使い捨てなくても良いというのもなんとなく心休まります。

デジカメの方が劣ることと言えば、ダイナミックレンジが狭いことが筆頭でしょう。 暗い光というか真っ黒な影の部分からから明るい光まで、いかに幅広いレンジの光を再現できるか、です。フィルムでは、latitude (ラチチュード)と言います。 最近のデジカメは基本的に感度が低く、暗いシーンではつぶれやすいですし、明るいところでは すぐ白飛びが出ます。その分、中くらいの明るさのところは、白い方、黒い方に 引っ張られますから、デジカメの写真は、フィルム写真よりコントラストが高く、 元気の良い写真のようにも見えます。 脱線ですが、似たことはフィルム映画とビデオでも起こっています。 このごろはテレビドラマもほとんどビデオで撮影するようですが、 フィルムでとったものは柔らかで、それとなくわかりますね。

解像度は、10万画素で始まったのが1997年には35万画素のVGAが普及しました。 1998年くらいに100万画素が当たり前になり、 4年ほどで500万画素に達しました。 しかし、500万画素と言ってもそこまで解像しているかおおいに疑問です。 このフル解像度が出るのは、ISO-50 のときです。 フィルムでも、一般に感度を下げれば解像度を上げられますから、 デジカメの解像度を比較するときは、感度も同時に比較しないと意味がありません。 感度といえば、レンズの明るさも影響します。 スピードライトのガイドナンバーも影響します。 フィルムカメラではあたりまえの これらのパラメータが、デジカメでは見過ごされやすいのは奇妙です。 解像度については、もうこのくらいで十分ではないかと思えます。 後述しますが、これ以上は、常に三脚を使い、完全なピント合わせをしないと意味がありません。 パソコンの高解像度画面4つ分の大きさなので、縮小しないと全貌が見えません。 webに出す映像などは、面積的には1/100くらいにまで縮小することになります。印刷するのであれば、プリンタの解像度は十分でしょうか?確かに、インクジェットはよくなりましたが、色調が変わったり、経年変化が激しかったり、紙を選んだり、そして、何よりノズルが詰まったり、なかなか難しい代物です。

おもしろい使い方

デジカメが、TTL方式だと言うことと、自動焦点だということ、さらにレンズの開口径が 小さいので、おもしろい使いかたができます。 それは、デジカメのレンズの前に、他のレンズを重ねることです。 一番ありそうなのは、双眼鏡です。 すごい望遠レンズになります。 当然ですが魚眼レンズコンバータも使えました。 明るさが問題になるでしょうが、きっと顕微鏡や天体望遠鏡も使えるでしょう。 収差は強いでしょうが、光線の具合が悪くてー、とか言えばごまかせます。 こういうのをコリメータ(collimator)方式と言います。 前に置くレンズが、平行(に近い)光を射出してくれればあとはデジカメの自動焦点が うまくピントを合わせてくれます。 平行光かどうかはどうやってわかるか? 基本的に、人間がそこに目を合わせて像が見えるものは何でも大丈夫でしょう。 だから、虫眼鏡(単凸レンズ)はだめです。

Coolpix-5400

2004年になって、NikonのCoolpix-5400を購入しました。 この機種を選んだ決め手は、ズームの広角側が28ミリ相当だということです。多くのデジカメは、単焦点では35-40mmくらい、ズームでは、やはり35-40mmを広角端として、100mm, 200mm,くらいまでの望遠がついているのが普通です。広角側が十分確保されているデジカメは非常に少ないのが現状です。スナップ写真の使い方としては、広角側が多いのは経験者には明らかでしょう。集合写真などでは、35mmでは不足で、みんなもっと固まってよ、という声をかけることが多いのはご存じでしょう。旅行での風景写真、お寺や教会の建物の写真でも、広角が欲しいところです。



望遠側は、売る方としては、遠くのものを引きつけた迫力ある写真をデモできますから、長い望遠の方に興味が行ってしまうことが多いのではないでしょうか。しかし、実際は、狭い室内では望遠は役に立たず、屋外でも手ぶれで望遠は使えないことが多いものです。望遠が欲しいのは、たとえばスポーツですが、そういう場合は200个任睇埖で、暗い上に対象が動き回るので、結局使えません。私の経験では、長めのレンズが欲しいのは、ポートレートですが、70-100个能淑です。むしろ、レンズが明るくて、遠景がちゃんとぼけてくれるのがいいですね。今のデジカメの売り方は、消費者を馬鹿にしたようなスペックばかりを競っています。

そのほかにもCoolpix-5400にはいくつか特徴があります。何枚かの写真を同時にとって、輝度のヒストグラムなどから一番分散の大きい一枚を選んでくれるベストショットセレクタや露出のブラケッティング、微速度撮影や各種の測光方式、外部ストロボ、など、便利な機能、高度な機能がいくつかあります。それでいて携帯性はかなりよいですし、動作もきびきびしています。中でもパノラマ(2MB)と微速度撮影は、デジタルならではの機能です。大きいパノラマ画像(34M)を見たい方はこちらをダウンロードしてください。

手ぶれについて

最初に一眼レフを手にしたときは、機械自体の高級感とずっしりした重み、レリーズ(本当は、releaseですからリリースが近いと思うのですが、ドイツ語か何かなんでしょうか?)する感覚やフィルムを巻き上げる音に感銘を受けました。しかし、できあがった写真は、失敗でした。ピンぼけ、手ぶれの連続でした。それまでに使ったことのあるコンパクトカメラよりできが悪い印象でした。

などが原因と考えられます。カメラは両手で支えるだけでなく、額に押し当てて3点で支えるとよいと言われますが、手だけで撮っていたのでしょう。カメラが重いからだと言う人もいますが、重いほど外乱に強くなりますから反対でしょう。カメラ全体の重さと、シャッター周りの可動部分の質量の比率が問題です。

手ぶれに対しては、コンパクトなデジカメは有利です。上に挙げた問題は、ほとんど完全に解決しています。実際、320x240くらいの低解像度のデジカメでは、そもそもピント機構がついていないというか不要でした。もともと、おおぼけの画像だったということです。

しかし、最近の高解像度デジカメでは、手ぶれを意識せざるを得なくなってきているようです。最近のデジカメの特徴は、

など、手ぶれには悪条件がそろっています。レンズも、F2.8より明るいものはめったにありません。下の表は、縦方向に1画素分のずれを生じる角度のずれを解像度と焦点距離別に計算したものです。これでわかることは、500万画素カメラの35个僚犢角でとる場合は、640x480のときの135丱譽鵐妻造涼躇佞鯤Г錣覆い伴蠅屬譴出てしまって、高解像度が生かせないと言うことです。

解像度 焦点距離(35丱メラ換算ミリメートル) 許容手ぶれ量(度)
640x480
35万画素
35 0.08
135 0.02
1280x960
100万画素
35 0.04
135 0.01
2560x1920
500万画素
35 0.02
135 0.005

試写

以下に、Cybershot F55VとCoolpix-5400 で取った写真をお見せします。 同じ条件で撮るというのは難しいものですね。 自然光は、刻々と変化しますし、 自動焦点、自動ホワイトバランス、自動露出では、 これらのパラメータを制御できません。 ごらんの通り、ホワイトバランスがかなり変化しています。一番下の写真が一番現物に近いように思います。ピント位置も変わっているので、 解像度の比較も難しそうです。

Cybershotの方が彩度が高くCoolpixの方が落ち着いた感じですが、 Coolpixには白飛びが見られます。懸案のダイナミックレンジは、Coolpixの方が若干大きい感じですが、 たいした差ではありません。 Cybershotは、JPEGの圧縮率が固定ですが、Coolpixは、fine, normal, basicと 3段階に変えられます(そのほかに無圧縮もあります)。 仕上がりのファイルサイズが5倍くらい違うのですが、画質の変化はわずかです。 Cybershotは、Coolpixのfineとnormalの間くらいの圧縮率です。


Cybershot F55V 2240x1680 スピードライト使用 1.5MB
Cybershot F55V 1856*1392 スピードライト使用 1.2MB
Cybershot F55V 2240x1680 自然光 1.5MB
Coolpix 5400 2592x1944 Fine (Fine:低圧縮) 自然光 2.3MB
Coolpix5400 2592x1944 (Normal:中圧縮) 923KB
Coolpix5400 2592x1944 (Basic:高圧縮)自然光 503KB。テーブルクロスの色はこれが一番自然。
toshihiro@matsui.jpn.ph 松井のトップに戻る