Penguinノート


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■2018年04月20日 不良コア bad core or bad PE
コアと言っているのは、コンピュータのプロセッサのことである。2005年頃から
PCでも2コアは当たり前、今は、4コア、8コアが当たり前、サーバー用だと16コア
くらいはあるだろう。NVIDIAのTeslaなどのAI向きGPUには、3840ものCuda core
が作り込まれている。2001年ころは、プロセスルールは130nmくらいで、すでに
FPUはCPUと一緒になっており、キャッシュを増やし、投機実行などの新機構を
入れることに余念がなかったが、その数年後には、作るものがなくなって、
プロセッサコアを複数入れることになった。プロセッサコアも徐々に増えて
いるが、大きなメモリバンド幅を要求するし、小電力要求も強いので、そんなに
増やせない。キャッシュももう飽和しているように見える。一方、GPUの3840
というコアは異常に多い。Intelのプロセッサでも、GPU部分がどんどん増えて、
ダイの半分を占めるようになっている。こんだけコアが増えてくると、中には
不良コアも混じるようになるだろう。ハードディスクでは、不良セクタがある
のはお見通しで、そこを避けたり、後から登録するメカニズムが確立している。
不良コアにも同じことが行われるのではないだろうか。脳細胞も、加齢と共に
毎日数十万が死んでいっているが、あまり自覚しない(そこがぼけてきた証拠?)。
やがて、数百万のコアがワンチップになり、bad core管理がされるようになるのだろう。
■2018年04月03日 陸の孤島
仕事を早めに切り上げて、自転車での帰路についた。珍しく(はじめて!)
まだ明るいので、ちょっと冒険して新しい道に入ってみよう。横浜を起点に、
東海道線の南側というか東側を走る。裏道を探して走るのだが、途中から
線路と国道15号が近づいて、裏道がなくなる。国道1号と15号が東京と横浜
を結ぶ国道だが(その他に第3京浜や、もちろん首都高などがある)、15号の
方が広い。特に、歩道が広いので、自転車でも比較的走りやすい。さて、
新子安の辺りで、そろそろ線路の反対側に出ないといけない。左に折れて
線路を突っ切りたいが、JRには立体交差や踏切がない。京急線を越えたところで
線路沿いに走らざるをえない。その道は、「私道に付き事故には責任負えない」
と貼り紙してある。歩行者がやっとすれ違える程度の狭い道。この方が
自動車がなくて都合がよいなどと思っていると、300mほどで行き止まり。
なんとか東海道線を越えたいが、全く踏切がない。狭い道も、それぞれに
民家の入り口につながっているだけの、確かに私道である。はたと気がついた。
あ、これが、JRと京急に挟まれた狭隘地か!JRの電車から見ていると、すぐ
隣を並行して走る京急との間に幅2−30mほどの土地があり、家が汲々と建って
いて、線路に挟まれて暮らすのは、さぞ窮屈でうるさいだろうと想像した
ことがあった。そこに入ってしまっていたのだ。道が狭い私道だから、自動車
も持てない。お店もない。別世界だった。道を逆にたどって這い出した。
しばらく北に走ると大きめの踏切が、京急線とJRを連続してまたいでいた。
遮断機が下りている。東海道線上り、横須賀線下り、東海道線下り、京浜
東北線下り、京浜東北線上りと5本が立て続けに走る間、遮断機が下りっぱなし
だった。向こう側に出ると、いつもの道だが、こうやって線路に並行してると、
土手の上の道と同じで、交差する通行量が少ないので、走りやすいんだと
思い出した。
■2018年04月02日 花見当たり年
3月30(金),31(土)と、4月1日(日)と花見三昧で過ごした。例年よりちょっと
早いが、週末に満開の日が重なり、数日間雨が降らず、強風も吹かないという
年は、10年に一度くらいのものじゃないだろうか。最初に、福岡堰に行った。
たっぷりの水量の小貝川わきに植えられたたくさんの桜が咲き誇る。Wikipedia
には、1.8kmに550本の桜と書かれているが、いったいいつ植えられたのだろう?
31日は、待望のサイクリングで、筑波大学を皮切りにつくば近郊の桜を見て回った。
主たる目的は、リンリンロードの桜並木。https://photos.app.goo.gl/130LT57Y6bG0ZAq52 
動画がまたすばらしいよ。リンリンロードでは、雨引駅が一番良い。雨引駅から
山を2kmほど登ると、標高170mほどの雨引観音に至る。ここがまた素晴らしい。
433MHzで東京の局とQSOできた。帰り道もたくさんの桜に出会った。翌1日は、
妻と、洞下の八幡神社と、北条大池に行った。1日は、かなり散ったが、その
花びらがうずたかく積もり、池の表面にグラデーションを付けてびっしり並ぶ
様は、すごい。そのほかにもあちこち行った。妻と、日本人ってほんとに桜が
好きだね、あそこもここも、みんなが植えた木がどんどん大きくなって豪華になる、
来年はまたちょっと大きくなってるだろうね、などと話すのも楽しい。とても
得した気分の週末だった。
■2018年03月27日 れんくん
れんくんというのは、お隣が飼っている犬の名前。12年ほど前から飼われている。
不審者が現れると必ず吠えてくれるので、とても助かる。私のことはお隣の
おっちゃんとちゃんと認識されていて吠えないが、たまに派手な上っ張りを着て
土仕事をしていると遠くから吠えられることがある。ニオイだけじゃなく目でも
見ているんだね(あたりまえか)!救急車のサイレンに遠吠えを交わすことが
あるが普段はおとなしいが、散歩に出かけるときはとても快活になって、はね
回る。それが、このごろは、ほとんど吠えないし、以前はしきりにやっていた
穴掘りもせず、犬小屋にこもっている。私が呼んで垣根越しに手を出すと垣根に
半身を預けて、首や頭を撫でられて目を細める。ふと見ると、お皿にお食事が
残っている。以前はあんなにがっついて食べていたのに、弱っているのだろうか。
犬の平均寿命は12-13歳らしい。もう寿命がつきかけているのだろうか。12歳
といえば小学6年生。それで一生が終わりとは、かわいそうなものだ。その分
性に目覚めるもの早いわけだが。
■2018年03月23日 道に迷う夢
珍しく朝うとうとしていて夢を見た。
まだ子供が小さい、小学生くらいのようだ。友達と一緒にサイクリングして
みたいから、私に先導しろという。それで、池の周りを回ることにして、とりあえず、
勤務先?の大学に行く。それがどうも昔滞在したアメリカの大学のようだった。
着いてみると、土曜だが、会議や授業をやっている。子供が騒ぐので、近くの
小部屋に入った。するとそこは小部屋ではなく廊下で、ずっと続いている。
子供はどんどん先に行って、だんだん人が増えて、枝分かれしたところでどこに
行ったかわからなくなった。こっちかと思っていくが、いない。しょうがなく
戻ることにしたが、戻れない。ドアを開けたら知らないキャンパスだった。
方向はだいたいわかるから、それから歩き出した。サイクリングだと言うのに
着ている服や靴は、普通のものだった。あら、ボトルも持ってきてないじゃないか。
大きな建物があるが迂回すると遠いので入っていく。授業をやっているので
こっそり歩いて反対側に出る。人が歩いているが、サイを連れている。その
サイが私を見かけて鼻息を慣らし、向かってこようとするので物陰に隠れた。
危ないなー、ひもでつないでおけよ。小さいサイだった。その先に行くと、
スノボのハーフパイプの練習場のような所に出た。下を見ると崖っぷちで
こわいので後ずさりし、並んだ建物に入る。向こうに回ろうと思っていた池が
見える。間違ってはいないようだが、そちら方向には出口がない。反対側に
出て道を歩く。橋がある。その手前の窪地に水があふれ、人々が魚のつかみどり
をしている。そこは歩けないのでさらに遠回りする。そうやってどんどん
遠回りして、ほとほと疲れてきた。えーい、道がわからん、あ、そうだ、
スマフォの地図を使えば良い。スマフォのマップを出そうとするが、路線図
や景色の写真ばかり出てきて地図がない。画面にタッチしても反応がない。
隣を歩いている人が英語で話しかけてくる。相手していたがどんどん変な
方向に行くから、黙ってくれと言って、立ち止まってスマフォを操作するが
どうにもらちがあかない。じゃあ、再起動かと思って電源ボタンを押すが、
ぐにゃっと本体内に入ってしまってボタンを押せない。あーどすればいいんだ、
というところで目が覚めた。とても目覚めが悪かった。
(ほんとは、さらにもっと複雑だった)
■2018年03月18日 Garmin Edge 1030
2011年12月に買ったEdge800が調子悪くなった。まず、そう高頻度ではないが、
走行途中でハングする。記録が途中で途絶えるだけでなく、そこまでに記録が消失
することもある。充電を始めると、ぴょろろ、ぴょろろと鳴きながら、連続して
電源のオンーオフを繰り返す。全然充電が進まないこともある。電池が弱くなった。
カタログ値は、16時間継続することになっているが、実際は、8時間くらいだった。
それが、3時間でアウトになる。充電がおかしくて満充電になるまで従来の何倍も
かかる上に短時間しかもたない。こんなふうに怪しくなってきたのは、2016年で、
2017年はずっと、買い換えを狙ってきた。スマートフォンでいいじゃないかとする
意見もあるのだが、両方使ってみて、やはりガーミンに分がある。edge800の後継は、
810, 820 がある。これらは、edge800と同じサイズでコンパクト。その他に、
edge1000系もあって、こちらは大きくて高性能。小さい方が良いので、820Jを候補に
してきたのだが、どうにも評判がよくない。ずーっと見ているが、ファームウェア
アップデートがなかなか進まず、アップデートした後も評判が芳しくない。しかし、
うちのedge800は、ついに調子が悪く、目先を変えてedge1030を購入することにした。


■2018年03月07日 情報セキュリティのお仕事
某講演会・討論会で、「今でこそ、情報セキュリティは社会の重要な問題で、
若い学生も注目しているが、何十年も続くのか?情報セキュリティの仕事は
ずっと続くのか?」という疑問が呈された。全人類が善人になってくれれば、
セキュリティの仕事は不要だが、警察(またその元の武力)が人類の歴史と
共にあるように、永遠にありえないことだろう。あるとしたら、技術や制度の
進歩でセキュリティ問題が雲散霧消することだ。これは、治水土木、水道、
ワクチン、鉄道や電気・電波がさまざまな問題を解決あるいは軽減してきたように、
ありえないことではないだろう。しかし、悪意のない自然現象を対象にする
のと、常に新手を考えてくるセキュリティ問題とは、全然違う。抗生物質に
対して耐性を備えた病原菌が出現するようなものである。討論会での意見には、
「セキュリティの問題が解決したとしても、その根底にある情報技術はとても
ディープなものなので、IT関係の仕事にいくらでも転職できる」というものが
あった。今から22年ほど前に、ホンダがすばらしい2足歩行ロボットを発表し、
それまでの歩行の研究は全部ぶっとんでしまった。職を失ったわけである。
しかし、実際は、そこから歩行ロボットの応用の世界が開いたのであって、
終わったのではなかった。セキュリティの問題が解決したとすれば、その技術は、
他にいくらでも応用の可能性のある技術であろう。私が学生の頃は、日本の
産業から繊維中心の軽工業から、重工業に変わる時期であった。だから、鉄鋼、
原子力、造船、自動車などが花形の産業であり、学科であった。その昔には、
精密機械学科などは、戦車などの武器を研究していたのだ。そういうものは、
社会と共に代わり、寿命は30年ほどしかない。半導体もそうだった。今、
そういう勉強をした人たちは、ITやセキュリティがわからなくて困っている。
当時、情報学なんて、とてもちっぽけな学問領域だったが、今は、すべての
科学を操る原理になっている。情報は、組み合わせの科学なので、やりかたは
無限なのだ。情報やセキュリティの仕事はなくならないと思います。少なくとも
これまでの科学や技術よりは長寿命であることは間違いないと思う。
■2018年03月05日 伊豆旅行
研究室で伊豆に合宿することになり、妻も連れて自動車で出かけた。新しい
タイヤを試してみるか。常磐道を抜けて、首都高に至ると、土曜日ながら渋滞中。
用賀付近で同乗者を2名拾って、東名に入ると、やはり海老名まで渋滞。熱海の
手前からまた渋滞。海沿いの135号は、ほぼずっと渋滞。7時間近くかかって210km
ほど走ったから、平均時速30kmか。運転疲れがひどいが、城ヶ崎の吊り橋見物に
行く。奇岩がごろごろ。説明書きによると、近くの大室山から流れ出した溶岩が
固まったものだと。へぇー、吊り橋よりもそっちがおもしろい。そう、ここは、
GeoParkなのだ!次の日は、その大室山に行ってみる。580メートルの山だが、これが
またスゴイ形をしている。まさにお椀を伏せたような形で、さらに毎年山焼きを
して植物がほとんどいっさい伸びていない。そこを二人乗りのリフトでゆっくり
登る。眺めが良い。茶碗の糸底にあたる外輪を歩いて回れる。360°のパノラマ、
うっすらと富士山も見える。カルデラの底では、アーチェリーをやっている。
雨水が貯まって池になりそうなものだが、乾いている。とても感激した。
帰りは、山の中の伊豆スカイライン?とかを走ると渋滞もなくすいすいで、
夕方にならずに家に帰り着いた。
■2018年03月02日 新幹線の台車鋼材削りすぎ
新幹線の台車に亀裂が入っているのが見つかり、調べてみたら製造者の
川崎重工で、溶接作業をしやすくするため、7个旅欹爐鮑嚢4.7个泙
違法に削っていたのだという。これは、現場ではあまり創意工夫をしては
いけないということですね。毎日新聞の余録が川重に文句を書いているのだが、
その内容が、いつもながら、なんとも、大新聞社とは思えない情けなさ。
現場と管理(経営)との一体感の欠如がこういう問題を生んだと言うのだ。
あー恥ずかしい。昔から、こういう事故が絶えないので、社会は、作業の実施者と
それを検査/管理する部門の分離を図ってきたのが安全管理の歴史なのだ。
いわば、三権分立である。現場と管理者が一体になるのを癒着という。
これらが一体になったら、(現場)「作業が進めやすいように削っておきましたから
よろしく」、(管理)「よしわかった」とか、(経営)「時間がかからないようコスト
ダウンのため鋼材を削ったらどうか」、(現場)「わかりました」、ということに
なってしまうだろう。毎日新聞は、記者も編集も校閲も、一体でやっているのか?
■2018年02月25日 CX-5のタイヤ交換
CX-5が、早くも5年目の車検。タイヤのひび割れがきになると言ったら、お客さん、これは
ひび割れじゃないです、亀裂ですと言われて、即交換となった。まだ22,000kmくらいなの
だが、5年もたつと、ゴムが劣化するのだろう。実は、ひび割れや亀裂は、4年目には出ていた。
純正のタイヤは、ヨコハマだが、タイヤ屋さんは、ヨコハマは亀裂は入りやすいですと
いうので、ブリジストンのDueler HLというのを採用。225/65R17というタイヤはSUV/4WD用
で種類は少ない。4本で10万円近くしましたよ。それで早速走ってみたが、すぐに違いが
わかった。ロードノイズが小さくなり、乗り心地はよくなった。ステアリングも軽くなった
ような気がする。新しくてタイヤのゴムが柔らかい、特に側壁が柔らかいのが効いている
のかもしれない。ノイズが小さくなったのは大変ありがたい。おかげでエンジンの音が
良く聞こえるようになった。10万円の効果はあったようだ。
■2018年02月10日 インフルエンザ罹患
6,7日と39℃以上の熱を出して寝込んだ。一人でやっていてもしんどいので、
医者に行って、そのままつくばに帰ることにした。インフルエンザであれば、
仕事に出るわけにもいかず、家で一人でぐだぐだしているよりは看病してくれる
人がいるところがいい。医者はすいていた。インフルじゃないかと思うと行ったら、
すぐにテストをしてくれた。鼻の中に綿棒を差し入れ、ぐるぐるかき混ぜてきたない
ものを掻き取り、別室に持って行った。その後、2-3分、問診を受けた。まだ早いけど
と言いながら検査キットを見に行くと、「あ、もう変化が出ている、陽性、B型ですね」
こんなに変化が速いのは相当にウィルスが多く盛んなのだろうとのこと。
抗ウィルス剤を処方するから、薬局で吸って行けと。薬局では、別室に通されて、
イナビル吸引させてもらった。粉薬を気管支に吸い込んで、気管支の壁で増殖
しているウィルスを抑えると言うことらしい。薬が効いたのかどうか、熱はだいたい
その日で収まった。
来年は、絶対、ワクチンを打ってもらおうと思う。
■2018年02月07日 風邪薬
風邪薬は効果がないから飲むなという記事があった。風邪はウィルス性だから抗生物質は
効果がない。喉や鼻の薬は、症状を緩和するだけで、治癒を早めたりはしない。熱が出る
のは、ウィルスと戦う方法なので、解熱剤で下げれば治癒が遠のく。ごもっともに聞こえるが、
対症療法も立派な処方だろう。鼻が詰まっては、眠ることもできない。安静にしていろと
言われてもそんな余裕はないのが普通だろう。熱をおして仕事しなければ多大な迷惑をかける
ことになる。医者は治療だけしてればいいのかもしれんが、私は、仕事ができるように治療を
したいのだ。この記事によれば、医者にかかるのはムダに聞こえるが、別の記事には、
かかったかなと思ったらすぐに医者に行けとも書いてある。発症後48時間以内ならいい薬が
あるらしい。インフルの引き始めなんて、辛くて動けたもんじゃないけどね。1人暮らしでは、
こういうのが一番堪える。薬も使えないとなると、何もかも嫌になる。
■2018年02月05日 いまどきの教育と学習
教科書を開いて板書を写すなんてことはしない。
■2018年01月31日 日本幽囚記(3)
ゴロウニンは、水と薪を求めたところ、理不尽にも捉えられ、縄をかけられた
のだから、完全な反日派である。日本幽囚記のスゴイところは、どう考えても
日本に反感を持たざるを得ない、ロシアの教養ある少佐が、帰国するときには、
すんごい親日派になってしまっていることである。彼は、口を極めて、欧州人が、
日本人が残酷で野蛮人だと考えるのは間違っていると言うのである。この主張は、
全く意外であった。日本人は、背が低くて、出っ歯で、陰険でと、悪口を書き
連ねていると予測していたのが、ことごとく裏切られ、日本人は、清潔で、
人間愛にあふれ、みんなが読み書きができて、知的好奇心にあふれ、政府(幕府)
の言うことにも筋が通っており、人々のゴロウニンらに接する態度は、感謝に
あふれて真心にあふれているように書かれているのである。たとえば、
ゴロウニンらは、あるとき、幽閉生活に耐えかねて、北海道から樺太にでも
抜け出そうと脱走を試みる。捕まったら殺されると思って、三日三晩ほど、
方向のわからぬ松前の山中を彷徨し、海岸に出て歩いているところを
再度捕縛される。死を覚悟したが、彼らは、縄をかけられながらも、やさしく
介抱され、規則に則って自前で歩かされはしたものの、道の農民からは
ののしりを受けるどころか、施しを受けながら松前に引き戻される。ゴロウニンは
いたく感動するのである。欧州に間違った日本観が広がっているのは、すべて
オランダとカトリックのせいであるとしている。カトリックは、日本を
植民地にしようとして秀吉に見破られ、以後、迫害を受けざるを得なくなった。
オランダは、カトリックではないとして日本との交易を認められたが、
その利益を他に取られるのを恐れて、欧州では日本を野蛮人と罵り続け、
日本(長崎)では、日本に同化したような振りを見せて、幕府に取り入った。
なかなか鋭い読みではないか。ゴロウニンは、監視人である番卒や
通詞との会話を通じて、これらの認識を得た。つまり番卒や通詞ですら、
日本の国際情勢をそらんじていたと言うことである。いやはや、おそれいる、
我々の祖先は、ひとかどの人物揃いであった。

■2018年01月30日 炭水化物
久しぶりにスパゲティをゆでて食べた。うんまいねぇ。ベーコンやにんにく、
野菜やオリブオイルがいい香りと味を作るのだが、やはりアルデンテに仕上がった
麺がうまい。人間は、子供の頃は、どうしても甘いものが好きだ。アミノ酸が作る
ややこしい味はわからないのだろう。育ってくると、肉や魚が好きになる。
体がタンパク質を求めているのだが、同時にカロリーを満たすため脂肪も好きになる。
肉の脂身の柔らかさや、脂ののった魚に惹かれるようになる。初老(40のこと)を
迎えることには、より複雑な味に魅せられていく。辛みもそうだが、アミノ酸の
焦げたようなものが好きになり、さらに発酵食品に行き着く。塩麹は絶品である。
しかし、やっぱり、おなかがすいたときは、納豆や生卵をのせた炊きたての
白いご飯にに幸せを感じる。スパゲティにはいろいろなソースを絡めるが、
本当においしいと思うのは、いい具合にゆであがったパスタであり、おかわりには
麺が人気で、ソースは余り気味になる。老境に入って、赤子と同じ炭水化物に
妙味を覚えるとは、粋ではないか? (単なる味盲の年寄りか?)
■2018年01月29日 日本幽囚記 (2)
ゴロウニン少佐は、クリル(千島)諸島の測量を命ぜられ、カムチャツカから
島伝いにクナシリまで来て、水や食糧を日本人から得ようとして捕縛された。
なぜ捕縛されたかというと、その数年前にロシアのフヴォスト中尉らが、
エトロフとサハリンの日本人とアイヌ人の集落を襲撃し、「場所」の建物を
焼き払い、コメ、水産物、銃などをすべて略奪していったからである。間宮林蔵
がその場に居合わせたことが、「朔風の鐘」にも書かれている。そのことを
知らないゴロウニン(艦長)とリコルト(副艦長)がのこのことクナシリに
来たところ、幕府は、ロシア船が来たらすべて打ち払えと命じていたので、
捕縛されたのである。ゴロウニンと水夫7人ほどが、松前まで連れてこられ、
松前に2年2箇月、幽閉された。日本幽囚記には、ゴロウニンが見た日本の
風物、官憲の規則や対応、食べたり飲んだりしたもの、町人の様子などが
事細かに書かれている。ヨーロッパ人から見た、日本の見聞録なのだが、
旅行記などではなく、日露の外交を軸にして、江戸幕府の治世が欧州と
比較して客観的に書かれているのがすごい。
■2018年01月28日 日本幽囚記(1)
菜の花の沖を読み終えたが、高田屋嘉兵衛への敬慕は募るばかりである。
菜の花に書かれていることは、本当の実話なのか、自分なりに確かめて
みたくなったので、菜の花の中でも参照されている、ゴロウニンの日本幽囚記を
図書館から借り出した。昭和18年の岩波文庫で、茨城県中を探して取り寄せて
もらった。図書館すごい!もとは、1800年ころのロシア語の本で、国後(くなしり)
で捕縛されたロシアの軍船ディアナ号の船長、ゴロウニン少佐の書いた本である。
それが、オランダ語などに翻訳されてヨーロッパで広く読まれた。オランダ語版
が長崎に持ち込まれ、それを高橋至時の次の代の高橋景保らが日本語にした。
高橋至時とは、伊能忠敬に測量術を指導した幕府の天文方の役人である。息子の
景保も優秀な学者であったことがわかるが、彼は、これらの書物をオランダから
もらい受けるときに伊能忠敬の地図(中図)をシーボルトに渡し、それが露見して
死罪になった。獄中で病死した後、塩漬けにされ、死罪が確定した後、引っ張り
出されて、改めて処刑されたという念の入れようであった。
それはそうと、古い書籍なので、果たして古文の素養など全くない私に読めるか
心配だったが、杞憂であった。昭和18年に出帆された文庫本は、立派な現代語
である。旧字が多いので苦労するが、ちゃんと読める。それで、この本が
秀逸なのである。
■2018年01月20日 4Kディスプレイ
家のPC用に4Kディスプレイを買った。76年に自作したディスプレイは、
横64文字のキャラクタ端末で、換算すると横は512ドットということになる。
専用のディスプレイなんてないから、白黒の真空管TVに映していた。640のVGA
カラーディスプレイは、なんて細かくてきれいなのかと感動した。カラーと
言っても16色だった。マルチウィンドウを表示するとこれでは足らない。
1024のXGAが出たときは飛びついた。高かったねぇ。1280用のディスプレイに
1600ドット出したときは、ものすごい高精細で、これ以上はありえないかと
思っていた。でもまだブラウン管でサイズは19インチくらいだった。机の上に
担ぎ上げるのがたいへんな代物だった。100万円くらいしたね。最初の液晶型は
軽くなって感激したが、映りが悪かった。95年頃か。液晶も進歩して、1920の
フルHD版は、広かった。ところが、ノートPCの1920ドットは、さすがに細かすぎて
見にくくなった。ディスプレイの精細度は、デジカメの解像度とも関係している。
1920のHDでは、それでも200万画素にしかならない。最近の2000万画素以上の
デジカメには、まだ表示能力が足らない。1920の次に、2560という特殊な
ディスプレイをしばらく使っていた。こいつを使うと、バリバリ仕事がはかどった。
そしてついに4kになった。素のまま使うと、目を近づけないと見えないくらいだが、
劣化した視力(老眼)にはつらい。Windowsには、表示を125%, 150%, 200% にする
機能が付いている。解像度をわざわざ下げているわけだ。それでもウィンドウを
たくさん開くと、高解像度ディスプレイはありがたい。デスクトップ画面を
2面以上持たせることもできる。これだけ広くて高精細だと、マウスポインタを
見失うし、カーソルを動かすのにも遠かったり、微調整がしにくかったりする。
この先8kになるのだろうか? Super HiVisionなんて夢の話と思っていたが
作れないことはないのだろう。目が追いつかない。AIは人間を越え、ディスプレイも
人間を越えそうだ。
■2018年01月13日 アヒージョ
年末に小型忘年会で行ったイタリア料理屋で、エビとイカのアヒージョというのを
食して、大変感激した。大量のオリーブオイルにニンニク、アンチョビの他、エビやイカ
を入れてぐつぐつ煮ただけの簡単な食べ物である。オリーブオイルとのマッチングが
素晴らしい上に、ニンニクやアンチョビの濃厚なだしが効いている。オリーブオイルは
過剰なのだが、ここにパンを浸して食べるとこれがまたうまい。すっかりファンになって
自分でも作ってみた。贅沢言わなければ材料は安いし、簡単にできる。味は、さっぱり
にも濃厚にもできるが、カロリーはかなりのものだろう。それだけで夕飯にはなり
にくいが、appetizerか、ランチにはちょうどよい。家族にも好評。癖になりそう。
■2018年01月12日 菜の花の沖(5)
菜の花の沖6巻は読了した。いろいろ検索していたら、こんなものが見つかった。
https://dot.asahi.com/wa/2014082900063.html?page=1
嘉兵衛の子孫がいらっしゃるのだ。嘉兵衛は、松前藩に恨まれて、ロシアと交易していた
とケチな言いがかりを付けられ、次の代にはすべての船と権益を松前藩に取り上げられた。
函館の繁栄は続いたが、高田屋はなくなり、子孫は普通の人たちになった。しかし、
一念発起して、函館に記念館を作ってくれたのは、先代だったようだ。それを見に行けた
私は幸せ者である。今は閉館を余儀なくされたらしい。それどころか、現代のご子孫は
菜の花の沖を読んでもいないらしい。私は、高校生用の日本史要覧なども買い込んで、
嘉兵衛やゴローニンがどのように書かれているか調べたりしている。択捉の地図が
ろくにないのが悔しい。行ってみたいね。カムチャツカにも。
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matsui.toshihiro3 at gmail.com
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