Bianchi Passo (2005)

June-2005
September-2006 返還記追加

Penguin!! 松井俊浩

自転車盗まれた!

2005年5月、FCR-1を盗まれました。捜索中です(※戻ってきました!詳細は後述)。ときどきの自転車通勤に困ります。F-50で行ったりしますが、また盗難に遭いそうで怖いのと、DHバー付きのロードレーサにネクタイで乗るのもかっこよすぎ。一月ほど迷って、やっぱり後継車を何か買わないといけないと思う。

機種選定

FCR-1は、8.5万円くらいで買い、3万円以上の付属品を付け、3年半で3500キロ走ったところで盗まれました。1年目は通勤でほとんど毎日使っていましたが、最近は、通勤は週に1,2回、東京Enduroで活躍、週末にときどき気分を変えて、ロードレーサではなくFCRで山に行く、というような使い方です。年に500キロくらいのものでしょう。軽くて堅くて、ギアもかちっと決まって、いいバイクだったのになー。

山に登ったり、輪行、ツーリングにでかけるのは、ロードレーサが主なので、買い換えるとしたらやはり通勤が主目的です。FCR-1ほどの性能は必要ないでしょう。いいバイクだとまた盗まれたらショックだし、ほどほどにしときましょう。

最終的に候補にしたのは、Louis Garneau LGS-RSR-V2, Giant FCR-2Bianchi Passo です。FCR-1に近いものと言うと、FCR-2はギアが8速などもの足りず、Louis Garneauが良いと思ったのですが、気楽に乗れるようにあんまりロードレーサーっぽくない方がよい、いずれ子供も乗るかもしれない、えーい安い方がいいじゃないか、ということでPassoに決めました。とあるインターネットショップで買いました。28%引きとは安い。LGS-RSR-V2は、人気商品なのか、あまり在庫がないようです。

インタネットの自転車屋さんは、概して親切ですが、今回は戸惑いました。安いのは結構ですが、ディレイラーの調整が不完全でチェーンがこすれたり、9速に入らなかったり、ワイヤの末端がうまく処理されていなかったり、ワイヤのキャップがすぐ取れたり、ブレーキパッドがリムにきちんと当たっていなかったり、というような問題もありました。私はなんとか直せましたが、パンクも直せないような初めての人は困るでしょうね。

Bianchi Passo

サドルバッグ、スピードメータ、ボトルケージ、リアライトなどを追加し、ペダルはSPDペダルに換装しました。フレームはきれいですし、サドルやハンドルグリップなどの快適性もよいのですが、肝心の走行系コンポーネントのグレードが低い。今や標準品となったシマノのパーツがほとんど使われていません。が、シマノ一辺倒の世界で、台湾製の部品にも掘り出し物があるかもしれない、という期待もあります。

フロントサスペンションがあること、フロントフォークが直線なこと、が形状の特徴です。
いいじゃないか!
フレームの塗装は大変きれいです。 溶接痕もGiantやFeltに比べて目立ちません。右の写真で、Bianchiの Bの文字がRになっているのに注意!人に言われるまで気が付きませんでした。 塗装が剥げたのではなく、塗り忘れのように見えます。 そのおかげで割引がよいのでしょうか? ビアンキでなく、リアンキになってしまいました。
ヘッドチューブにはEdwardo Bianchiのemblemが。(Rianchiかも しれませんが)
ディレイラーは、フロントがShimano Deoreで3速、リアがSRAM X-7で9速です。シマノだとアルミのところが樹脂製のようです。軽くていいじゃないか。
シフタは、前後ともSRAM X-7。ディレーラ・ワイヤの調整は、このシフタのところで行います。インディケータが見やすい(1年ほどで動かなくなってしまいました)。シフトレバーは、どちらもアップシフト、ダウンシフトとも、親指だけで操作します。
グリップは、柔らかいスポンジのような素材です。
クランクはTruvativ, ハブはXEROとか、聞いたことありません。今のところ不都合はありませんが、ずっと使えるのか、心配はあります。
ブレーキは、Avid Single DigitというV-ブレーキ。Vブレーキはどうしてもサイズが大きくなります。もっとクイックな利き味かと思っていましたが、山の下り坂では割とにゅるっとしています。
ハンドルは、素っ気ないアルミのフラットバー。これだけだと1時間以上乗り続けると手、肘、肩が痛くなります。
サドルは、薄い割に衝撃吸収が良い。
タイヤは、Vittoria Randonneur、700x32。肉厚があり、グリップする感覚と衝撃吸収良し。5.5barまで。
後ろのシートステイのだぼ穴。スタンドは付いていません。
フロントフォークのだぼ穴。左右非対称。

乗ってみると

週末に、山登りと小貝川沿いのサイクリングロード、合わせて67キロを走ってみました。

  1. 重量、11.8キロということになっています。クロスバイクでは標準的ですが、ちょっと鈍重な感じです。9キロ台だといいですね。フロントサス、太めのタイヤ、低グレードのコンポなどが原因でしょうか。
  2. フレーム、フォーク: FCR-1ほどの剛性はありませんし、 フロントサスペンションがあるのだからぐにゃっとした感じはつきまといますが、おかげで振動も少なく、疲れにくいと思います。フォークは一直線でオフセットがありません。おかげで、悪く言えば不安定、良く言えばハンドリングがクイックな印象。ですがたいした違いではありません。
  3. サドル、乗り心地のかなりの要素がサドルにあると思われます。メーカーのホームページの写真で見ると、Passoのサドルは薄型で、このクラスのバイクには似つかわしくなく、むしろロードレーサ用に見えます。サドルには、GELと書かれていますが、触ってみてもあまりGELらしい粘性が感じられません。しかし、このサドルの柔軟性は良好。サドル全体が薄いバネのようになっていて、よく撓るのです。そのバネの振動をGELがダンプしてくれているのかもしれません。真ん中に座っている限り、あまり振動を感じませんし、お尻の痛さも軽減されます。真ん中をはずれて、たとえば後ろに体重をずらして、腰骨をサドルに当てて座ると、振動軽減効果は弱くなってしまいます。
  4. ハンドル、Passoのハンドルは、フラットハンドルというだけで特別のものではありません。ちょっと横幅が長いような気もします。フラットハンドルは、ちょい乗りには最適ですが、長時間のツーリングにはままちゃりのハンドル以下の最悪のハンドルだと思います。腕を内転した状態で長時間固定されると、手首、肘、肩が痛くなります。バーエンドバーが必須でしょう。ブルホーンだとさらによいのでしょう。http://www.akiworld.co.jp/lgs/com8.html なんかはいい形だと思います。
  5. シフトレバー、レバーそのものはアルミの鋳造、レバーのハウジングなどは樹脂のようです。シマノの親指でダウンシフト、人差し指でアップシフト、というのと違って、両方とも親指で操作します。ちょっと戸惑います。ギアのインジケータは見やすい(1年で動かなくなり、無用の長物)。ダウンシフトは、ぐいぐい押し込むといっぺんに5速が切り替えられる。これは便利かも。
  6. ギア比、後ろは、12-26Tの9枚、前は、48/36/26 の3枚です。一番低いギアにすると、クランクと後輪の回転比は1対1になります。前は、48/34、あるいは48/30の2枚でよいのではないでしょうか。前のアウタが48というのは、全く適当な値です。
  7. ディレイラー、販売店の調整が悪くて、後ろは9速に入りませんし、前はアウタに入れるとチェーンとディレイラーが擦れるという状態でした。自分で調整後は、どのギアにも軽い操作ですぱっと入ります。前ギアの切り替えもあまりもたつきません。後ろを一番軽いギアにするとき、強くシフトレバーを押すと、ディレイラーが車輪側に強く引っ張られ、スポークに接触します。こんなことは初めてです。ほどほどにすればよいのですが。
  8. タイヤ、700x32という太めのタイヤで、乗り心地、耐衝撃性に大きな効果を発揮しています。しかし、その分、抵抗は大きいでしょう。平坦路の長距離にでかける場合は、別に1セット用意してある700x23のホイールに付け替えるつもりです。ロードレーサとは違うバリエーションのタイヤを履いている方が違いがわかってよいというものです。Vittoria Randoneurというタイヤは、32としては柔らかめではないかと思います。パナレーサの32はもっと薄くて細くて、抵抗が少なそうです。28にしようかな、などとも思っています。
  9. ブレーキ、Vブレーキです。まあ、しょうがないでしょう。Vブレーキはよく利くので有名ですが、山の下り道では、それほどの制動力を感じませんでした。まだブレーキとホイールの間の当たりが出ていないのでしょう。そのせいか、急に制動するようなこともなく、割とやんわりと利くので制御が楽です。
  10. フロント・サスペンション、 乗り降りするときやブレーキング時に浮き沈みを感じます。 ストロークは数センチメートルで大きくはありません。 タイヤが太めのせいもあるでしょうが、段差や石畳でかなりの威力を発揮します。 段差では抜重したり腰を浮かせる必要がありませんし、石畳でも ハンドルを握っていてそれほどの振動を感じないですみます。 ロスがあるのかどうかは、これもタイヤの影響の方が大きい気がします。
  11. 塗装、大変きれい。白は、ちょっとした油汚れも映し出すので掃除が大変そう。
  12. ペダル、クロスバイク用としてはよいものが付いていますが、ビンディングが付けられないのですぐ取り替えました。まあ、作った方としては、そこまで入れ込んで乗るバイクじゃないってことでしょうが。

結論として、ちょっと重いですがきれいで、操作も軽い、乗り心地の良いバイクです。FCR-1とどっちが良いかと言われれば、今のところ、やっぱりFCR-1ですねぇ。コンポがなんとなく信頼できないのですよ。タイヤを28个らいにすれば、もっと軽く、速くなるかもしれません。ハンドルは、バーエンドバーをつけなきゃ。

付録: 高校生の息子に、乗ってもいいよ、と言ったのですが、かっこ悪いから乗らないそうです。屈折してるなぁ。

自転車FCR-1返還さる

2006年6月のある晩10時頃、警察から連絡がありました。「盗難届を出した自転車はどこ製ですか?」「Giantです」「届けてくれた人がいます、取りに来られますか?」「すぐ行きます」

警察に行ってみると、汚れてはいますが、間違いなく私のFCR-1新妻号がそこにありました。タイヤの空気が抜けています。蜘蛛の巣もあるし、グリップのゴムが劣化している、などから判断して半年くらいほうって置かれたようです。見つけてくれた人とお話しすることができました。なんと、家から150辰らいのアパートの自転車置き場にあったそうです。大家さんなのでしょう、借家人が出て行った後も自転車が置いてある、なかなか高そうな自転車なので盗難ではないかと思って持ってきた、ということです。ということは、その借家人が犯人じゃないですか!帰られた後、お礼を言いたいので連絡先を教えて欲しいと警察官に頼んだら、本人に聞いた後連絡します、と言われたきり、教えてもらえませんでした。ありがとうございました。

ライト、鍵、ビンディングペダルなど、自分では使えもしないのに、付けたまま走っていたようです。距離計は、4707キロ(5505?)を指しています。タイヤだってフレンチバルブでは空気の入れ方もわからなかったでしょう。ライトは、充電できなかったはずです。サドルバッグの中身は、ごっそり盗られていました。いいものが入っていたのに。チェーンもひどく錆び付いています。大事に使ってもらえたわけではなさそう。持ち帰ったあと、油を差すと、けっこう快調に乗り出せました。チェーンやブレーキパッドは取り替えることにします。

盗難届って役に立つんですね。



toshihiro@matsui.dip.jp