家を建てる
住んでみたら編

2006年9月 Penguin!!

2007年1月改訂

引越

8月25日、引越決行。Duckに依頼しました。4人の若者が来て、てきぱきやってくれました。

引っ越しの準備で、家内は相当疲労したようです。夏の暑いときでしたし、金がかかりそうというので心配だったのかもしれません。というのは、社宅を退去するにあたって原状回復が求められ、掃除を一所懸命するか、業者に頼むか、設備を買い替えるか、しなければならないからです。1年住むと2万円くらいかかるとか。そうすると16万円?敷金はないのですが、回復するまで無制限に支払え、というのもプレッシャーが大きいですね。

引っ越し後、梱包を紐解くのももどかしく、前の社宅に戻って掃除をしました。床なんか、ワックスかけたりして、今までこんなにやったことがないというくらいの掃除をしましたよ。このまま人の手に渡るのはもったいないね。それから、こんな合板の床や壁を手入れして何が楽しいのか、とも思います。ベニヤに化粧紙を貼った壁を磨くのは屈辱的です。結局、10−11万円くらいの補修の見積もりが来ました。壁張り替え、畳張り替え、キッチンのパネル張り替えなどです。想定内なので一安心。

古い家具を処分しました。もう古いですし、湿気に当たって傷みが激しい。 カビがこびりついています。新居では、作りつけの収納が多いので、新しく 家具を買う必要は少ない。屋根裏を物置に使えるのがありがたい。

土地、場所

2004年に土地を探したときは、まだつくばエクスプレスが開通していませんでした。葛城駅の付近は造成工事が行われていましたが、どんな道路ができるのか、どんな施設ができるのか、土地はいくらになるのかわかりませんでした。うわさでは、開発が終わった土地は、坪40万円くらいで不動産会社に卸される、と聞きました。付近に住む者には、こんな狸が出そうな場所によくもそんな法外な値段を付けるなと感じました。つくば市の中心部でも、公示価格は45万円くらいで、これだって県下一高いくらいですから。(ただし電気街など、とんでもない値段の土地もあるそうです)

駅から多少距離がありますし、目の前に高圧線の鉄塔がありますが、総合的にとても良い環境だと思います。周囲に自然がたくさん残っています。古いお屋敷がいくつもあります。きっと、農地としては地味が良いのでしょう。庭の植栽がどんどん伸びるとも聞きました。古い屋敷があるということは、昔から人が住んでいたと言うことで、災害の危険性は少ないことになります。広い道路が整備されていますが、四方に道路があるわけでもないので、自動車の騒音はほとんど聞こえません。TXも150メートルくらい南を走っていますが、家の中まで音が浸透してくることはありません。ただ、以前住んでいたような市の中心部ではないので、歩いて買い物に行く、ちょっと図書館に本を返しに行く、なんてことはできません。いちいち自転車か自動車で行くことになります。雨が降ると外出はおっくうになります。

駅前の物件は、大手不動産が買い、建て売り住宅にして販売することになったようです。2005年の春くらいから、駅前の住宅建築が始まりました。2006年の春くらいから次々入居が始まりましたが、まだ売れ残っているものも多いようです(2007年末にはだいたいさばける)。つくば市内のマンションはすぐに完売になりますが、戸建ては人気がないのでしょうか。よく見ると、注文住宅は順番に建っていくようですが、建て売りは旗がたったままが多い。建て売りは、見た目、かっこよくて、うらやましくなります(我が家は平凡です)。4LDK-5LDKで、延べ床面積36-40坪くらいでどれも同じです。我が家は、少なく数えれば4LDKですが、5LDKと言えなくもなく、6DKと言えなくもない。

方向、間取り

北向きの家は、少なくとも夏の間は大成功です。庭に出ても、日陰です。欠点は、日陰では洗濯物が乾きにくいこと。しかし、洗濯物に直射日光を当てるのも良くないでしょう。

間取りは、よくできたと思います。小さいながら、家内の書斎兼家事室は、資料がすぐ取り出せるようになり、なかなか好評です。ファックスやプリンタもここに置きます。玄関つながりの土間も便利。趣味の自転車関係と靴などのお出かけ用品、電力、通信の引き込み口でもあり、ルーター、サーバーなどの通信関係を置いています。蚊に食われる心配せずに、座って自転車のタイヤの交換などできるのはうれしい。サーバーの発するファンの音も気になりません。雨が降ると屋内の洗濯物干し場になります。(雨がやんでも吊ってあるのがじゃま)。2階のホールも、よろしんじゃないでしょうか。

メートルモジュールのせいでもないですが、中途半端なサイズがたくさん出てきました。畳の大きさなんか、93僉165僂箸。規格外で高くなるかと思いましたが、畳なんて、だいたいの規格はあっても正確には全部ミリ単位で作り込まねばならず、同じだそうです。大壁作りではわかりませんが、おかげで柱がたくさん。つくばハウジングは、よくこんなのにつきあってくれました。階段の幅が狭いです。125センチ幅にするべきだったか。4寸柱では壁厚が15僂魃曚─▲瓠璽肇襯皀献紂璽襪任癲1メートルの空間が85センチ以下になります。食品庫の周りなども、無駄が多い。でも、尺モジュールではさらに10儷垢ったでしょう。

収納がたくさんあります。どこに何を入れたか、わからなくなります。収納の奥行きの取り方を間違えました。奥行き30センチと60センチで背中合わせにするつもりだったのが、手違いで45センチずつになり、本棚としては深すぎ、もの入れとしては浅過ぎになりました。

プライバシ重視で、子供には個室があります。みんな思い思いの音楽をけっこうな音量で聞いています。友達も連れてこられるようになりました。ところが、主人である私の空間は、あちこちに分散しています。自分のプライバシーを忘れていました。音楽室でビデオを見ていたりすると、迷惑がられるし。。。

外観

外観は、外国風のお城のような家を建てて、周りと調和しないなんてことの ないように、程度しか考えませんでした。興味なし。 できあがってみると、全くシンプルというか、安っぽいというか、飽きの来ないというか どこにでもありそうなと言うか。 せめて窓の位置をそろえればよかった。中で暮らすことを優先したので しかたない。

総二階というのが単調さの主因でしょう。それでも、玄関と庭の庇が出っ張っています。屋根は、きわめて単純な切妻なので、雨漏りに強いだろうと推測します。

構造、工法

つくばハウジングのやり方で良かったと思います。2004、5年にいくつものモデルハウスに行き、各社の工法を調べました。断熱と気密が重要、中でも断熱は外張り断熱にしたいと思っていました。グラスウールやロックウールは高気密に向かないのでやめました。外張り断熱での断熱材は、ほとんどがポリスチレン、硬質ウレタンなどの発泡プラスティックを使うのであまり差が出ないのですが、つくばハウジングが使っているネオマフォームは、フェノール系で、断熱性能が0.02W/mKとすばらしく、防火性も良さそうで惹かれました。さらに聞くと、ネオマフォームを2層に使って、外張りと充填の複層断熱を施行していると言うことで高水準の断熱性能を予測させました。屋根裏に吸い込んだ外気を壁体内を通し、幅木の隙間から部屋に送るという換気法もなるほどと思いました。ネオマフォームは、施工の段階で旭ファイバーグラスのAFボードに変更されました。アルミフィルムが両面に付き、さらに高性能です。(私の文章では、外張り断熱=外断熱、充填断熱=内断熱、です)

まず、外断熱の重要性については、史上最大のミステーク、という、とんでもないタイトルの本で知らされました。内断熱では結露しやすいこと、蓄熱性の高いコンクリート造の建物では外断熱が有利なことが書いてあります。外断熱が危ない、という扇情的なタイトルの本は、反対に充填断熱の方が良いと言いたいのでしょうが、史上最大のミステークほどは説得力がありません。この本は、いい家が欲しい、という妙に素直なタイトルの、外断熱+二重通気を提唱する本に対する反論として書かれたようです。この本はかなり評判らしく、いい家を作る会のweb siteでも議論の中心にあります。私は図書館で三冊とも読みました。どれも部分的な真実を述べていますが、構造が木造、コンクリート、鉄骨のどれか、断熱材に何を選ぶか、換気はどうするかなどで、いかようにも変わる意見に思われました。定性的な語り口なので、水掛け論になりやすい。内外の断熱性に関する、私の最終的な理解は次のようなものです。

さて、というわけで、気密や断熱性能を同じにすれば、外断熱にする利点=壁体を使った換気、ということになります。それに明確なアイデアを持っていたのは、さきほどのいい家を作る会あるいはカネカの提唱するソーラーサーキットと、つくばハウジングの幅木通気でした。つくば地区で定評のあるわかばハウスも外断熱で、両者を足して2で割ったような構造のようです。「内断熱と外断熱」にも同様の趣旨のことが書かれています。

いい家を作るのwebサイトの談話室では、断熱や冷暖房を巡るいろいろな議論がありますが、基本的にソーラーサーキットを擁護する説ばかりです。

ソーラーサーキットでは、二重通気と呼んでいますが、外断熱のさらに外側の通気層は、特に意識しなくても形成されるもので、特徴的なものではありません。外壁が太陽直射で熱くなったときには、対流が起こって温度を下げる効果が期待できます。より重要なのは、いわゆるインナーサーキットでしょう。ここに彼らは、床下基礎からの空気を通すと言っています。夏は冷えた外気を取り込んで床下を冷やし、壁づたいに部屋を冷やして、熱くなった壁体内空気は屋根裏の排気口から外に出ます。冬は、床下と屋根裏の換気口を閉じて対流を止めるようです。

いい家を作る、本には、自然の風を生かして涼しい生活を送るようなことが書かれています。余談ですが、私も米国留学中に、研究室の各国からの若い学生が、夏に、暑い、冷房が効きすぎ、寒い、いやここまで冷気が来ない、などと文句を言っていたのを思い出します。暑い日本育ちの私からすればたいした暑さではなく、「窓を開けて自然の風を入れたらどうだ」などと言ってやったら静かになりました。しかし、下手すると体温を超す気温の最近の日本では、暑い夏に風を入れて涼しくなるか、大いに疑問です。涼しい風が下から来るというのも、頭寒足熱に反します。少しでも涼しい風を屋上から逃がしてしまうのも何になるのでしょうか。冬は、換気口を閉じて対流を止めるのですから、壁体内は単なる保温層として使うことになります。熱の通路にはなりません。せっかく外断熱にした意味がなくなります。

これに対して、つくばハウジングの方法では、夏は屋根裏で作った冷気を壁体内に下し、各部屋に送ります。一番冷えた空気は、ダクトを使って各室の天井に配達しますが、残りは壁体内の空間を伝って下りて壁を冷やします。冬も、外から取り込んだ外気を熱交換した後、屋根裏から壁を伝って各室に送ります。冬もちゃんと有効利用されています。この方式では、1種空調をしっかり作らないといけないので、コスト高になるかもしれません。しかし、これらは、たいした違いではありません。問題は、床下にできる空間です。ソーラーサーキットでは、床下に外気を取り入れるので、1階の床と基礎コンクリートの間に空間ができます。それでは、床暖の蓄熱層は作りにくい。ソーラサーキットの愛用者は蓄熱式電熱暖房器を室内、あるいは床下にセットするようです。床下には、空気を取り入れる空間があります。ヒートポンプで床下のコンクリートに蓄熱して床暖したいという計画とミスマッチが起こります。カネカの冬の図には、地熱とありますが、これはどうやって得る熱なのでしょう?外断熱の地中熱活用住宅に地中温度のグラフがありますが、我々の住宅の基礎が埋まっている深さの地中温度は、外気温とほとんど違いがありません。床下に空間を作るつもりはなく、蓄熱コンクリートを敷き詰めて床暖で暖めたい、そうすれば当然換気口など付けられない、その方がシロアリにも強いだろうと思います。

というわけで、つくばハウジングの工法に納得した上でお任せすることにしました。工法は、躯体の素材はもちろん、内外断熱、断熱材、換気、冷暖房などを総合的に考えないといけないようです。私とは違う、たとえば床暖蓄熱を使わない方法であれば、ソーラーサーキットがベストになる可能性はあると思います。

OMソーラーハウスというのはどうなんでしょうねぇ。興味を惹かれます。

窓、採光、照明

北向きに建てる、窓は少ない、と言うと、たいていの人はびっくりするというか、「なんと定石破り(アホ)な!」とあきれました。住んでみるととても快適です。夏でも強烈な日射しが射し込むことはないので、お昼にカーテンを開けて過ごせます。窓が小さいので、家の中が暗くなるのではないかと心配でした。木工事期間中も、壁ができるにつれて、暗くなり、こりゃいかんと思ったものです。MyHomeDesignerなどでもシミュレーションできなかった項目の一つです。照明をどれくらいにすればよいかも迷いました。

結果的に、明るすぎるわけでもなく、暗くて困ることもなく、ちょうどよい採光になりました。高窓にしたことが効果的でした。高い位置にあるので、まぶしずぎず、上から差し込む自然な光になります。面積は小さくできるので、熱の出入りは最小限にできます。

家の中心は、みんなが集まるダイニングです。そこに光が集まるようにしました。特に、階段の踊り場の窓から射し込む光は、効果的です。リビングの高窓も、思ったより明るい。もっとも、プロジェクタを使うときは、窓のカーテンも仕切りの扉も閉め切って暗くします。北側の掃き出し窓は、面積の割にたいして明るくはありません。北側ですから。隣の家とも接するので、カーテンを閉めます。柔らかい光です。ここと、2階のベランダの掃き出し窓は、3枚扉です。開口部が大きく取れます。

詳しく記しませんでしたが、照明の選定は、相当に時間をかけ、約30万円分を購入しました。まあ、うまく行ったようです。壁が白いので、明るさが増幅されるようで、全体にもっと暗めでもよかったか。ダイニングを調光ライト(蛍光灯)にしたのは、正解。最適な明るさは時間帯や活動の内容でかなりかわります。細かい問題は以下の通り。

空気環境、温度環境

これが一番の興味の的です。まず、気密性能のテストをしてもらいました。立ち会うことはできませんでしたが、つくばハウジングは、床面積1崚たり0.5-0.6平方僂世辰燭噺世い泙后ただ、屋根裏の床面積を分母に入れていたり、窓に目張りをしたところもあるらしいので、1平方センチくらいと思って良いでしょう。それでも立派な成績です。

家の中の温度差は、十分に小さい。一日24時間、8月以来、25−26度を保っています。壁の温度を測ると、昼間、外壁の内側は27.5度くらい、部屋の仕切り壁は26.5度くらいです。外壁は、45度以上ありました。湿度は、65−70%くらいです。冷房が回っている期間は66−67%くらいでしたが、雨が降り、外気温が下がって冷房が止まってからは70%くらいになりました。快適な環境です。季節で温度が変わらない、一日の中で温度が変わらない、家の中どこに行っても同じ温度、というのは快適です。かえってボケるのではないか?毎日外に出るから大丈夫です。

ところが、快適温度が個人で異なるようです。Googleで検索すると、男は25℃、女は28℃が快適温度だとか、背広を着た男性は20℃がよいので、オフィスでは8℃も快適温度が違うとか、書いてあります。まさに、そんなところです。我が家では、26,27℃を巡る戦いがありました。女性軍は、27℃でも寒い、特に足が寒い、28にしてくれ、と言います。男性陣は、27じゃ汗かいてかなわん、26にしてくれ、と言います。一度単位では、粗すぎます。米国は、Fahrenheit (華氏)なので、一度がセ氏の5/9で、細かい設定が可能です。セ氏でもせめて0.5℃単位での設定がほしい。それどころか、我が家では、26.7℃くらいが適当だと思います。それでも、実は誰も満足していない。25℃が良いと思っている人と28℃がよい人がいるのです。「わしらはこれ以上服は脱げない。パンツも脱げと言うのか。あなた方こそ、長袖を着ればよいではないか。」「足が冷たい。」「靴下はいて、スリッパも使ったらどうか」「乾燥してのども痛い。」「ほう、ここに来る前は、じめじめしていてカビがかなわんと言うておったではないか。」「外はじめじめしていて、洗濯物が乾かない。うちの中で干してもよいか。加湿器代わりになる。」「日本の真夏に加湿器とは面妖な。」「そんな理屈を言ってもしょうがない。寒いモンは寒い、のども痛い。」「ぷんぷん。」「ま、ええわ。わしらは扇風機で過ごす。あー、暑い。」といった具合です。

若干の温度差が作れないわけではありません。各部屋に一つずつついている、屋根からの冷気を取り入れるアローファン(エア・フローファンのことだろうか?)をon/offできるからです。また、温度隔壁の外にある玄関、土間は、屋外と屋内の中間的な気温、湿度になっています。窓を開け閉めしての調整も可能です。しかし、家内が言う、「床暖を入れたらどうか?」というのは、良い解決策とは思えません。

エアコンの温度設定が、やりにくい。室内機を居室に付けることを想定した機種なので、温度設定は、赤外線リモコンでやります。 ところが、我が家では、室内機は屋根裏にあるのです。リモコンを操作するには、いちいち屋根裏に上がらなくてはなりません。 一度温度設定すれば、変える必要はなく、また24時間運転することを想定しています。 空気を冷やすより壁を冷やすシステムなので、温度設定を変えてもすぐには反映しないのですが、手元で温度設定したくなるのは当たり前、 屋根裏に上がるのは、年をとったら危険すぎます。これは想定外のシステムエラーです。 最初の冬になる頃、LAN経由で屋根裏のサーバーにつないだ赤外線リモコンを階下で操作できるシステムを作りました

秋に入り、だんだん寒くなると、快適性が実感できます。こちらの歳時記をご覧ください。

オール電化

ガスが来ていないし、プロパンは危なくていやなので、結果的にオール電化になりました。電化上手の100A を契約しました。深夜電力が安いのはありがたいですが、その反動で昼間(午前10時-午後5時)が、30円/KWhというのは、つらい。昼間に在宅している人の数は少ないのですが、休日、特に子供が家にいる夏休みは気になります。

IHは文明の香りです。家内は、火を使った後の掃除がとても楽だと言います。IHの表面はガラスでつるっとしているし、あまり熱くならないので、使った後すぐに拭けるのがよいとか。キッチンの壁もホーローのパネルなので、とても掃除が楽なのだそうです(わしは掃除してない)。火加減がわかりにくいのが欠点です。火力は十分なはずですが、周りに漏れてくる熱がないので、火力を体感できない。火力を表す数字とバーグラフ、沸き上がる鍋の音が頼りです。我が家では、IHとエコキュートが200V仕様です。

日本製の食洗機は初めて使いました。アメリカのは盛大にゴーゴー言って、働いているぞーと主張していましたが、日本のは静かでありがたい(頼りない?)。詰め込みすぎると汚れが落ちないそうです。一日に2回、回しています。タイマーをかけて、一回は深夜時間帯に回します。エコキュートのお湯が出動します。

電気代は、9月は、800KWhくらいになりそうです。3つの時間帯の比率は、昼25%、朝夕45%、深夜35%くらいです。

Ecocuteも快適です。音もなくお湯を沸かしてくれています。9月は、給湯量は150リットルくらい、お風呂に入ると400リットルくらいです。

冷暖房コスト

我が家のエネルギーは、冷暖房とエネルギーのページで次のように予測しました。

  1. COPのよいヒートポンプ(エコキュート)が最も効率的だ。ヒートポンプは外気温が低いと効率が下がるが、茨城南部なら大丈夫だろう。
  2. 壁や屋根の断熱、窓、換気、などの熱損失要素の中で、窓が最大の要因になる。人間や生活用電力の出す熱もかなり大きい。
  3. 温水は、40度換算で一日に多くて500リットルであろう。
  4. 冷房は5.5KW、暖房は15KWくらいの熱出力が必要
  5. 厳冬期に月に7000円、真夏には月8000円くらいの冷暖房費になるだろう。給湯、照明、IHなど加えたオーバオールの電気代は、冬には20,000円/月以上、年間で20万円程度か。
  6. 暖房を入れていると、1日で2,3度の温度差になるはずだ

これらに対する実感は以下のようなものです。

  1. 12月初めまで、エコキュートが深夜に軽々と80度以上のお湯をたっぷり沸かすのはたのもしかった。しかし、外気温が氷点下近くになると霜が付いて苦しそう。ヒートポンプは、東側の塀の影に置いてある。夏場は日陰の方が熱の放散が良かろうと思ったのだが、冬の深夜は寒々とした場所。夏は2台のヒートポンプだが、冬が一斉に動く。方向を変えて冷気がたまらないようにすべきだったか。
  2. 壁の内側や屋根の裏側に触ってみても外気の熱さや冷たさを感じることはないので断熱は相当に良いのだろうが、熱流量は計れない。ペアグラスであっても窓から下りてくる冷気は強いし、寒い朝には結露もする。窓からの直射の割合も大きいが、フィルムの効果は相当に大きい。熱線が半分くらいになっているのではないか。週末など、家の人口密度が高まると屋内温度が上昇するのは、内部発熱が大きく、外に漏れにくいから。
  3. 平均的な水道使用量は、5人世帯では月に29立方メートルとなっている。我が家は5人家族だが外出が多く、トイレや食洗機は節水型で、お風呂も小さく浅いので、実績はこの半分の一日500リットル、月に15立方メートル。温水は多くても7−8割で400リットルくらいだと思われる。エコキュートは、深夜限定モードに固定。湯量変動範囲の小さい節約モードにするとしばしば湯切れを起こすので、標準モードにする。真冬はそれでも湯切れを起こす。理由は、深夜だけでは全部沸かし切れないから。しだいにこつがわかり、お風呂に入るとき、5コマの残湯表示が2コマ以下になっているときは強制沸き増しを入れて入れば大丈夫。エコキュートの給湯能力、タンクサイズ(470リットル)は全く問題がない。学習によって節約しすぎるのと、深夜だけでは沸かし切れないからだと考えられる。前者は、明日はお湯を多めに欲しい、というときはあらかじめ(学習を無視して)、湯多めを設定しておけば問題ない。この設定が面倒である(コロナの表示、インタフェースはわかりにくく、使いにくい)。後者は、深夜だけで足りなければ昼間に沸かすしかない。おまかせモードも選べるが、10am-5pmの高額時間帯に沸き増しされては迷惑なので、自分で夜沸き増しボタンを押せば良いだけのこと。実用上何も問題はないが、何度のお湯を深夜に何リットル沸かすか(あるいは両者の積をエネルギーで表す)を指定できるようにし、何リットル分が深夜だけでは沸かし切れずに残ったかを表示し、それを何時頃に追加で沸かすかを指定できるようにしておけば、もっと安心できるだろう。
  4. 真夏期の冷房はまだ不明だが、8月25日以降では、1台でも足りるくらいの十分な冷房能力があった。暖房も足りているようだが、これ以上寒いと昼間の焚き増しが必要。計算通り。
  5. 深夜電力は、秋は6KW出力のエコキュートと電灯その他で10KWhくらいだったのが、冬はこれに4KW出力の床暖が2台加わって3-40KWhになる。暖房と給湯の費用は、冬には8000-10,000円くらい。
  6. 冷房を入れているときは、どこもだいたい26−7度で一定。冬は、ダイニングやリビング、2Fホールは、19−22度、湿度は40%くらいで快適。寝室は15−18度くらいで、ちょっと寒い。寝るのにはちょうどよいが、子供の勉強部屋には寒い。

内装

内装は、無垢の木の床と、漆喰の壁、吸音材(石膏)か紙の天井です。社宅のコンクリートブロックに合板の壁、プラスティックの床、砂天井とは大違いです。

床板は、1Fがメープル、2Fがヒノキです。コストの点から、ヒノキでは節有り、メープルなら節なしにできるとのことでしたので、1Fはメープルを選びました。しかし、ヒノキの匂いにも魅力を感じ、2Fはヒノキにした次第です。節とは関係なく、メープルでよかったと思います。素材が堅いことがポイントです。ヒノキは、柔らかくて傷がつきやすいのです。歩いた感じはヒノキはふんわりしてよいのですが、イスやテーブルを置くと、堅いメープルの方が安心です。カーペットは敷かない方が良いと聞いていて、どうやって暮らすのかピンと来ませんでしたが、無垢板むきだしで十分というか、無垢の木の肌触りを感じながら暮らすのはとても上質です。リビングには、ソファも置かずに、座布団を敷いてごろんと横になります。表面がざらつくかと思いましたが、オルドボスという含浸型の塗料に、ミツロウワックスを塗るとしっとりしました。使い続けるとだんだん艶が載ってきます。Beautiful!

以前の社宅では、風呂場の前の合板床が腐って抜けそうになったので、新居では湿気の多い場所はタイル床にしました。風呂の入り口、キッチン、1Fトイレです。濡れに強いのは良いのですが、固いので滑って転んだり、物を落とすとダメージが大きそうです。さっそく陶器を割ってしまいました。それから、タイルは木より熱伝導が良いので、冷たく感じます。1Fは、キッチンも風呂場の脱衣場もトイレも全面床暖なので良いのですが、2Fは床暖はありません。つくばハウジングの勧めにしたがって、2Fにはタイルを使いませんでした。

壁は漆喰壁です。 白いので部屋全体が明るい。 傷や汚れが付いても補修が簡単なので気楽です。壁は上塗りできますし、 木部は削ればよいからです。消しゴムでこすれば良いとも言われました。 吸湿作用があると言われましたが、表面1-2个らいのものですから、体積としてはわずかなものです。

天井の吸音も有効でした。ダイニングやリビングは、この天井材のおかげで建築中から音があまり響かないのがわかりました。和室や子供部屋は、いろいろ物が置いてあって吸音は問題ないと思ったので、エコクロスの天井です。吸音天井はコスト高になるのですが、崚たり数百円のことなので、全部吸音天井の方が良かったかと思います。

情報インフラ

インターネット接続は、電話局からの距離が4キロを超えるので、ADSLを解約し、 光Bfletsハイパーファミリを契約しました。IP電話とインターネットテレビ・ビデオ を同時に契約しました。ぷららのトリプルパックというものです。 これで、通常の電話とケーブルテレビ、NHK受信契約を解約できます。 総合すると、月々2000円くらいの節約で、電話代は安く、インタネットは高速で、 たくさんのチャネルで良質の映像が見られるはずです。

しかし、やっぱり、そんなに簡単ではない。

まず、電話は、かなりよい。音質が良い。長距離、国際電話が安い。 が、電話番号が変わってしまう。それから、110, 119などの特番にかけられない。 0120にもかけられない! IP電話は、普通のNTT電話に追加する形で契約することを(勝手に)想定していて、 そういう電話はNTT回線でかけられます、などと言っている。両方契約する気はないのですけどね。 110, 119の他にも、104の電話番号案内とか、時報とかが使えない。 これらの番号を使うことは、全くないと言っても良いのだが、安心が違うよね。

インタネットは速くなったと言っても20Mbpsくらい。上りが速くなったのが ありがたいが、ADSLの倍の価値があるとは思えない。光B-fletsは高い。NTT推奨のルータがおタコ。グローバルアドレスを中から参照すると、 かならずルータ設定のページに飛ばされ、ネットワーク内のサーバが見えない。 外からは見えるのだが、中からのアクセスを取り次いでくれない。 プロバイダ(Plala)も困ったことが二つある。YahooBBは良かったよ。一つは、 ルータをリブートするたびにグローバルアドレスが変わってしまうこと。 半日くらい同じアドレスにしてよ。チェックもしたくないというのだろう、 ダイナミックDNSにいちいち登録に行くのはめんどくさい。 もう一つは、ホームサーバからのメールの発信を全部ブロックしてくれること。 SPAMを送っていると思われるのか、踏み台にされるのを防いでくれているのか。 1週間ほど原因がわからず、大量のメールがたまった。リレーサーバを 指定すればよいのだそうだ。

ネットワークテレビはどうなのか。画質はよいし、レスポンスも 思ったより速いし安定している。が、コンテンツはどうか。60チャネルもあるが、みたいと思うのはSuperDrama, FOX, AXN, NationalGeographics, Discover, CNN, BBCくらい。日本語のニュースもないし、お笑い番組もないよ。だが、National GeographicsとDiscovery Channelはサイコー!ビデオは2本だけただで見られる。 Copy Protectがかかっていて、アナログ経由でもHDDやDVDには録画できない。LANのMPEG2からNTSCに変換するアダプタ(チューナと呼ぶのはどうかと思う)、 にレンタル料もかかるしね。だけど今更NHKと再契約するのも癪だしなぁ。テレビがないのは寂しいが、気楽になったとも言える。

音楽室

中学生くらいからオーディオに興味があり、無線と実験誌などに掲載される個人のリスニングルームの自慢がうらやましかった。いつか自分で建てる家には、がっちり遮音された音楽室が欲しいと思っていました。今では、当時のような情熱はないし、音楽に浸る時間もなくなってしまった。だけれど、当時の4chは、形を変えて復活しました。ホームシアターです。

大型の液晶やプラズマテレビが景気を押し上げてくれたようですが、3-50インチというサイズは中途半端。37インチなどは割安感があるが、50インチ級では高すぎ。液晶は画質が悪い。場所も塞ぐ。それでプロジェクタにしました。スクリーンは薄いし巻き上げられる。本体は天井に吊せば邪魔にならない。値段も15万円ほどなので、液晶の30インチクラスの値段で100インチも可能。部屋を暗くしないといけないが、雰囲気が出てよいでしょう。家族は、ぶーぶうー言っていましたよ。そんなアホなものに金かけるなら、子供の部屋にテレビを置かせて欲しいというような。でも、実際の映像を見れば、必ず納得すると確信していました。実際、そうなったと思います(よね?)。

プロジェクタは、Mitsubishi HC3000です。価格.comでは、サンヨーの液晶プロジェクタが1番人気で、HC3000が2番です。HC3000はDLPです。レポートを見ると、液晶もよくなったと書いてあるし、秋葉のヨドバシで見た映像は、確かにきれいでしたが、「液晶は反応が遅い」、と信じているので、DLPにこだわりました。反応が遅ければ、ノイズが減ったように見えてきれいだとごまかされているのではないでしょうか。たとえば、肌を映すと、それは隣同士微妙に色の違う画素の並びのはずです。静止画像を映せば、液晶でもその違いが映る。ところが、動画の中の人物は絶えず揺動していて、隣の画素の色とすばやく入れ替わっているのではないか。それが液晶には反応できなくて両方の平均の色で埋め尽くされる。すると平らな色になる。それを見ると、均質なつるっとしたきれいな肌に見えるが、実物とは違うのだと思うのです。液晶テレビって、どれものっぺりした色に映る。DLPの方が、正直に映すので、ざらついて見えるが、それが本当の色なのだ、という仮説です。実際、映してみてどうなのかは、本物と比較できないので、わかりませんが、十分にきれいです。そんな微妙な違いを言うよりも、HDTVにして走査線を増やす、MPEG2の圧縮率を変える方が大事かもしれません。そのとき真価を発揮するはずと思っておきます。レインボーノイズはその気になれば見えます。背景が黒いところに白っぽい画像がぽつりとあるような画面で無理に目や首を動かせば、色が出現します。しかし、普通に見ている限り、全く見えません。ひょっとしたら、字幕をみるために目を動かすと色が出るかもしれませんね。

プロジェクタの問題は、画質などではなく、起動が遅いことと、ファンの音です。起動は、30秒くらいかかります。すぐにウィーンとファンが回り出し、ずっとうなっています。音楽番組を見るのには全く不向き。プロジェクタが視聴者の頭の直上にあるという悪条件も効いています。リアスピーカの音も良く聞こえなくなります。ファンのおかげで、耳に届く音のS/N比は、30-35dBくらいしかないと思います(昔のカセットデッキのSNが45dBくらいでした)。ヒジョーにうるさい。三菱HC3000だけの問題ではないと思いますが、ご注意を。

音の方は、1987年ころに買ったデンオンのSCR88を前に、アメリカで買った安いJBLのスピーカをサラウンドに使う。このデンオンのスピーカは、重いけれどなかなか良いと思いつつ、十分に鳴らすことなくエージングだけ進みました。ウーファのエッジのウレタンが劣化してだめになることが多いようですが、まだ大丈夫のようです。これをYAMAHAの2004年のAVアンプDSP-AX1400で駆動します。

困ったのは、これらの機材を入れる棚です。とりあえず、作りつけの棚に押し込みましたが、奥行きが足らないので、大きなAVアンプは前にはみ出します。AVラックを買ったり作ったりするよりは、何年後かに、AVアンプが今の半分のサイズになることを期待しましょう。

外構、ウッドデッキ

庭は北側だが、西側からの日が当たる部分
に芝生を植える。道路側は駐車場。
門や塀は作らない。
米ヒバで10屬らいのウッドデッキを作ってもらいました。
晴れた日曜の朝などに新聞を読みながら朝食をとる
のは気持ちいい。テーブルなど邪魔な物は置かず、
座布団を持ち出して寝っ転がる。

なんだったのか?

2004年の秋から2006年の初秋まで、約2年を費やした住宅建設という一大事業は、いったい何だったのでしょうか。家は、3軒建ててやっと満足なものができると言われますが、その第1歩を踏み出しただけなのでしょうか。住みやすい家ができたのでしょうか。お値打ちな家ができたのでしょうか。環境負荷どうなんでしょう。もう一回チャンスがあったらやるだろうか?

結果の家には大満足ですが、ずいぶん苦労したし、たくさんお金を使いました。間取りを考え、工務店に相談し、工事が始まればほとんど毎週、現場に足を運びました。webで体験談を読んだり、設備や建材を探したり。通勤途中もあーだこーだと考える。できあがった後は、快適だなーという思いと共に、ああすればよかったという点も出てくる。建設途中では、施主は工務店にいろいろ注文を付けますが、家族は、できあがった後に不愉快な文句をつけ始めます。10年後、30年後にどうなっているかも気になります。しかし、やっぱり自分の家というのはいいものです。いろいろ考える必要がなくなって、終わったーという達成感と、もう考えることがなくなった、今更考えても遅いという気持ちが混じります。しばらくは、庭いじりで遊べるでしょう。もう一軒建てろと言われればいろいろできそうですが、建てられるわけがない。仕事にも差し障りが出そう。誰か知り合いが建ててくれるなら、あーだこーだかき混ぜてやりたい心境です。とにかく、快適で、満足です。

つくばハウジングさんには大変お世話になりました。リーズナブルな料金で、細かいところまで手を抜かずにやってもらいました。建築途中でいろいろ注文をつけたのにもいやな顔一つせずにまじめに対応頂きました。次を建てるチャンスがあれば、またお願いしたいものです。